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生のトマトは本当に危険?出所不明の情報を検証!
ただ今、全国感謝セミナー開催中ですが、
こんなご質問をいただきました。
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トマトは生で与えてはいけない
キャベツは30分ほど水につけなくてはならない
と言われましたがどう思われますか?
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似た様な
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「出所不明の情報」の「確認」のご質問
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が結構沢山あります。
飼い主さんも「ん?」と思われるのですが
肯定も否定も根拠が無いので
ちょうどいいから須崎に聞いてみよう!
ということになるわけです。
根拠が不明なアドバイス、どう対処すべきか?
この様なご質問をいただいたのですが、
非常に解答しにくいご質問です。
というのも、
「なぜその方がそう言われたのか?」
がわからないからです。
「そのことを教えて下さった方」が、なぜダメとかそうとおっしゃっているのか?理由がわからないと、「それは大丈夫」とか、「こういうこの場合は気をつけた方が良い」とは判断できないからです。
知識と経験の両方が大事!
もちろん、わかったとしても、
酒を飲んだからと行って全員が赤くなるわけではないのと同じで
最終的には【個体差】がありますから、
「その子にとってどうか?」
「ある子にはダメだっただけなのでは?」
「ある子にはよかっただけなのでは?」
「そもそも、ダメってどういう判断基準?」
ということも考慮した上で返答すべきだと思います。
一つ言えることは、経験上、
「トマトを生で食べていて元気な子はいます。」
「キャベツを30分水につけたりしないで食べていて元気な子もいます。」
ということです。
不安を煽る伝言ゲームに惑わされるのは損!
世の中には、いたずらに不安を煽り、「地表を歩いていると隕石に当たってキケンです」的なことを「さもよくあることの様に」お話しされる方がいらっしゃいます。
もともとは、「こんなことがありましたよ」的なご報告だったのが、伝言ゲームを繰り返すうちにいつの間にか「危険な定説」になっていることだってあります。
そこまで変化すると、元が何だったのか確認しないと、判断しようのない情報になるんですよね。
今まで大丈夫だった食材、なぜ突然ダメになるのか?
そんなときに重要なのは、
「常識的に考えて…」
という思考です。
通常、今まで大丈夫だった食材や食べ方が急にダメになる場合は、食材そのものの問題ではなく、流通経路の問題などがほとんどで、その相関関係を因果関係と取り違えて情報発信しちゃったら、一般の飼い主さんが不思議に思うような話になるわけです。
「今まで何ともなかったものが突然健康被害につながる危険な食品」になったら、「なんで突然そういうことにしようとなったのだろう?」と考える習慣はとても大事なのです。
「今度はこの食材が危険リストに入ったそうです」なんていう情報の受け取り方をするのではなく、ましてそれを「テストに出ます」的に覚えるのでもなく!
だって、ちょっと考えれば解りますが、そんな突然変異が起こると思いますか?
僕は思わないですし、何か意図を感じるタイプです。
情報に振り回されず活用するためのポイント
情報をどう解釈・判断するかは、ペットの食に限らず、非常に重要と考えます。
そして、誰かが言っているからとか、ネットにそう書いてあったからなどという理由で影響を受けるのではなく、「そんなこともある」というスタンスで情報に接する習慣があると、「情報に振り回される人」ではなく、「情報を活用出来る人」になれますので、ぜひ、そうしてみてください。
全国セミナーにあたって、様々なご質問をいただいておりますが、ほとんど当院では解決済みのことばかりなので、せっかくご縁がつながったのなら、お役に立てたらいいなと思っております。