体質?呪われてる?なぜ我が家のペット達は、次々と具合悪くなるのか?

原因療法

体質?呪われてる?なぜ我が家のペット達は、次々と具合悪くなるのか?

こんなことを聞いたことがあったり、実際にあなたのご家庭で起こっていたりしせんか?
「飼っているペットがみんな具合が悪い…」
「我が家に来ると具合悪くなる…」
「出先だと症状が出ない…」

そして、こんな風に思っていたりしないでしょうか?

「体質?」
「遺伝?」
「私の引きが悪い?」
「我が家が呪われている?」
「除霊が必要?」
などなど…。


確かに、あなたが「病気がちなペット」を引き寄せているのかもしれません。

しかし私は、病気がちなペットは「身体が弱い」のではなく、「正常かつ必要な反応が起こっているだけ」で、ペットの問題では無く「環境の問題」の可能性が高いと、診療経験上思っています。

そもそも症状とは?

多くの方が「症状」に対して、「身体が異常」で「それを教えてくれるサイン」というとらえ方をしていらっしゃるために、「症状を早く消さなければ…」と思っている方がほとんどです。

しかし、そもそも症状とは、「白血球が異物を排除しようとしている反応」で、「不快かもしれませんが、身体を守る・正常化する上では正常かつ必要な反応」です。ですから、「体内に排除すべき異物がいることを確認するサインとして、残しておきたいもの」という見方もできます。

診療経験上、大抵の飼い主さんは「症状が消えたからいいかなと思って…」と油断するので、須崎動物病院ではあえて症状を消さない治療をしております。

症状は「体内に異物がありますよ!」のサイン!

症状が「必要かつ正常な反応なんだ」とご理解いただいた上で、解決すべき大きな課題は、
1)その異物がどこから体内に侵入するのか?
2)体内のどこが主戦場になっているのか?
を探ることです。

それは治ったとはいわない

「薬で治ったので、様子を観ます。ですから、来週の診療をキャンセルして下さい。」というご依頼があるとしましょう。

当院では、完全予約制で、現時点では常にキャンセル待ちの方がいらっしゃるので、そのキャンセルの枠はすぐ埋まってしまいます。

しかし、それは原因療法的には「治った」のではなく、「症状を消しただけ」です。当然、原因は残っているので、症状を消している状態で自然治癒力が発揮されて原因が除去されて本当の意味で治ることもありますが、やはり一時的に症状を消しただけで、その間に原因が増え、それに正常に闘うことになった結果、前よりも症状が強くなるということは珍しくありません。

そして、キャンセルした方が、「また症状が出てきたので、やはりキャンセルしたことをキャンセルします」と言われるのですが、もうキャンセル待ちの方を入れてしまった後ですので、今日お申し込みになった方と同じく、2−3ヶ月お待ちいただくことになってしまいます。

ですから、「症状」のことをキチンと理解していただきたいのです。

同じ症状が続く理由

これは、原因療法的には
1)身体から出ていかない
2)身体から出しているのだが、新たに次々入ってくる
ことが大きな解決すべき課題となります。

個々で事情が異なるため、「こうしさえすればよい!」と「決まった方法」は無いので、担当の獣医師に相談していただくしかないのですが、必ず「体質」以外の「治らない理由」があります。

同じ症状が続く理由がわかると、我が家に複数頭具合の悪い子がいる理由のヒントが解る?

「インフルエンザに感染した児童がクラスにやって来ると、みんな感染します。発症するかどうかは別として。」

という現実があります。

これは、クラスという「生活環境」にウイルスがまき散らされ、それを吸い込むことが症状拡散の原因となるからです。

この様に、生活環境に「症状が出るに至った原因の異物」が存在することが問題なのです。

室内に原因があった例

例1)死んだ母犬(16歳)がよく使っていた毛布を「匂いが付いているから」という理由で残された子供達(13歳)の寝床に使ったら、みんな一斉に具合が悪くなった。その毛布を捨てたら、一週間ぐらいして全頭の症状が消えた。


例2)咳がずっと止まらなかった飼い主さんが、検査入院することになったら、それまで皮膚病がいくら治療しても治らなかったのが、キレイに毛が生えてきて治った。(ただし、その飼い主さんが退院してきたら、再発…)


例3)犬が元気になったら(体内・室内除菌がうまくいった)、家族4人が毎年花粉症が出るはずなのに、症状が誰一人でなかった。


などの例がございます。

全てというわけではございませんが、そんなケースもあるということです。

ここまでの話を踏まえて、、原因療法的な視点でコメントさせていただきますと、
1)生活環境の異物量が多い
2)再感染と排除のバランスが悪い
と、
●同じ家庭内で
●次々と
●ペットが具合悪くなる
可能性があります。


ということは、
●体質ではなく
●遺伝でもなく
●ご自宅が呪われているわけでもなく、

●体内から原因が減って
●環境からも原因が減って
●再感染・再侵入が処理能力の範囲内になれば

症状が出る理由が無くなる!

可能性があるということです。


もちろん、薬で症状を消し続けるという選択肢もあるでしょう。

でも、
●どんな原因が
●どのぐらいの量あって
●どこで白血球と闘っていて
●何を使ったら排除できるか?

を探れたら、本質的な解決ができる可能性があるのです!


「我が家で迎え入れたペット達が次々と具合悪くなる…」

という場合、

●体質ではなく
●遺伝でもなく
●あなたのくじ運が悪いわけでもなく
●あなたの家が呪われているわけでもなく
●除霊やツボ・掛け軸が必要なわけでもなく、


●家庭内の異物量が多すぎて、
●その子の処理能力の限界を超えたから
●全力で白血球が闘った結果として
●身体を守るために
●必要な反応が
●正常にでているだけ
なんだとご理解ください。

だから、

「出先だと症状が出ない…」

こんなことになるのです。


実際にどうしたらいいかは、個々のケースで異なるので、ぜひ、かかりつけの先生に調べていただいた上で、相談してくださいね。

原因療法入門編 バイオレゾナンス法

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