原因療法・食事療法の須崎動物病院が開設20周年!

原因療法

須崎動物病院が開設20周年!

このたび須崎動物病院は、2019年10月15日をもちまして20周年となりました。
先月は、台風等であまりお祝いムードではなかったので自粛しておりましたが、振り返れば、あっという間の20周年でした。

10年持ちこたえられるベンチャー企業が5%、20年持つ会社が0.3~0.4%と言われている昨今、20年を迎えられたのは、ひとえに鍛えて下さった飼い主さんのおかげと思っております。

本当にありがとうございました。

往診専門の食事指導する動物病院でスタート

開設当初は、往診専門で食事と生活環境のアドバイスをする動物病院としてスタートしました。

開業資金はたった10万円!僕をだれが必要として下さるのかもわからず、当時流行し始めた「インターネット」を駆使して、情報発信し、それに共感した方からのご依頼を受け付けておりました。

今思い出せば、診療が二週間に一件なんていうこともありました。

よく続けられたなと今でも思います。

広島県での依頼がキッカケで日本全国が診療エリアに!

一人が二人、二人が三人と少しずつ増えていき、東京で往診した方から「交通費出すんで広島の親戚の犬を診てもらえないか?」といわれました。

これがキッカケで「日本全国を出張で渡り歩く動物病院」というスタンスが誕生しました。

そうすると、金沢、札幌、大阪、福岡と、あちこちから出張依頼をいただくようになり、毎日あちこち移動していたのが懐かしいです。

食事のパワーは素晴らしい!

食事の見直しで、皮膚症状や尿路結石症がどんどん治っていったので、「食材の質の違いは身体に大きく影響するなぁ!」と実感していた時期が2000年代の前半でした。

そして、「全ての病気は食事で治せる!」と勘違いしていたのもこの時期でした。

調子に乗った私にやってきたのが、出版とテレビ・レギュラーの話しでした…。

2002年初出版→スカパーのレギュラー

2002年2月6日に、人生初の出版物「愛犬の為の手作り健康食(洋泉社)」が世に出て、最終的には13刷りまで行きました。

Amazonのペット部門でも20週連続一位(それ以上は数えるのを止めた 笑)になり、スカイパーフェクTV!のレギュラーも決まり(四年間続いた)、完全に勘違いしていた時期でした。

そうすると、いろんな魔の手が伸びてきて、事業拡大を!なんていう言葉にそそのかされて、騙されたり、裏切られたりしたのもこの時期でした…。

それが教訓で、
●身の丈に合った事業内容
●急成長は後の急降下に繋がる
●甘い言葉には絶対に乗らない
●流行り物は人を騙す物
という我が道を行くスタンスに落ち着きました。

初期にそういうことが起こって、良かったです。

2009年閉院予定だった…

「全ての病気の原因は食事なんです!」などという勘違いをまだしていた頃、とても不安なことがありました。

「こんな食事のアドバイスだけだったら、どこの動物病院でも真似ができるので、そのうち僕は世の中に必要とされなくなる…」

と感じ、「人気がなくなってから、必要とされなくなってから閉院するのも惨めだな…」と思い、1999年スタートの須崎動物病院を2009年で閉院すると決意しました。

しかし、2009年の閉院予定が近づくにつれ…

食餌の見直しでは解決しない問題が続出!

閉院しようと思っていた2009年が近づくにつれ、食事だけでは解決しない問題が次々と出てきました。

最初は「自分が知らないだけかな?」と思っていたのですが、どうもそうではないようで、根本的に考え方を改める必要があると感じました。

そこで、「病気はすべて食事で治せるんだ!」などと思い上がっていた自分を深く反省したのですが、「では一体何が原因なんだろう?」と考える様になりました。

その頃の記録を読むと、よく見ていた夢があって、それは「水が湧き出る夢」だったのです。当時はそれがなんのお知らせなのかはよくわかりませんでした。「そのうち何かアイデアが湧き出てくるんだろう!」位にしか思っていませんでした。

対症療法と原因療法

しかし、ある日「対症療法と原因療法」という文章に出逢いました。その本には、川で例えるなら、

===
症状は川下の話であり、根本的な原因は水源地にある。水源地に問題があるのに川下で水をきれいにしても仕方がないだろう?水源地を整えれば、川下まで自然と整う!
===

というようなことが書いてあり、
「なるほど症状を消しても再発するのは、根本原因が取り除けてないからだ!
そうかずっと見ていた夢は水が湧き出る夢は、この時にぴんとくるようにするためのお告げだったのか!」
と、勘違いすることにしました。笑

「症状はいけないこと」という宗教

当時は、

辛い症状はすぐに取り除いてあげるべきだ…
そんなふうにとんでもない誤解をしていました。

ですから、症状を消すことを治ったと解釈していたので、しばらくすると再発するのは、「体質だ!」と誤解していたのです。


しかし…

治したのではなく、症状を消しただけじゃん!

原因療法的な視点で見れば、体質でも何でもなく、私が治ったと思っていたのは単に症状を消しただけで、原因は放置しているわけですから、本質的には治っていない状況にもかかわらず、それを治ったと解釈していたのだと、気づけるようになりました。

もちろん、だからといって症状を消すことがダメだとは思っていません。

生死に関わる症状は消すべきだと思っています。

軽い症状も消していいと思います。


しかし、

===
症状を消しただけで安心してはいけない!根本原因が取り除けているかどうかを確認し、取り除けていないなら取り除かなければいけない!
===
と考えられるようになったのです。

食事だけで全てが解決するわけではない!

これらの経験から、病気を治す場合、
1.食事が原因
2.食事も原因(他にも原因あり)
3.食事は一切関係がない
の3種類があるのではないか?と思うようになりました。

そして、「食事が原因」の場合、何かの食事成分が不足していた時、
それを補えば、【普通になる(ハイパーになるのではなく!)】ということがわかりました。

そして、食事成分以外が根本原因になる場合、2番か3番になるのだろうと考える様になりました。

根本原因を探すには?

水源地を整えれば川下が綺麗になる様に、身体から根本原因がなくなれば、
症状はきっと消えるはずだ。

とてもシンプルで、あまりにも当たり前のことです!

「しかし、どうやって探したらいいんだろう?」

そんな疑問が当然のように湧いてきます。

そしていろいろ調べ始めるようになり、いろんなものとの出逢いがあり、
その中のひとつが「バイオレゾナンス療法」だったのでした…

と、ここまで随分長くなったので、この続きは、また次回!

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