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須崎動物病院はあきらめられない飼い主さんがお越しになる場所
須崎動物病院は、連れて来られる犬猫の7−8割が余命宣告や打つ手無しと言われたり、ガイドラインに基づく標準治療で望む結果が得られなかった子達で、そして可能性を諦められない、現実を受け入れたくない飼い主さんが全国からそんな子達を連れてお越しになる特殊な動物病院です。
そんな状況なので、健康診断的な診療時間よりは、「取り組む基準を間違うと努力が報われない状態の子の『根本原因』を探り、必要なケアを決める」診療時間が大半を占めます。
そんなときに気になる診療があったりします。 それは、「飼い主さんが『とても』心配性」なケースです。
須崎は心配性の飼い主さんと愛犬愛猫の関係が心配になる…
須崎は1998年から「シルバメソッド(*)」の公認講師を担当させて頂いておりますので、結果を出す心の状態と、望む結果につながらない心の状態について敏感に感じとります。 (*):スポーツや試験、プレゼンなど、【本番】でパフォーマンスを最大限に発揮出来るようにするための講座 )
飼い主さんと愛犬愛猫の関係には「飼い主さんが遣う言葉」だけでなく、「頭で考えるイメージ」も影響するので、それがストレスとなって治癒力に影響し、治療効果を左右するので、「自己調整してほしい」と感じるケースが多々ございます。
飼い主さんの想いを犬猫は感じとる(非言語的コミュニケーション)
思い出して見てください…飼い主さんが落ち込んだり、悲しんでいるとき、愛犬愛猫が近づいてきてそばにいてくれる…なんてご経験がおありかと思います。
人と動物の間には「言葉によらないコミュニケーション」【も】存在し、ヒトはそれを感じとるのが難しいかもしれませんが、動物達はそれ【も】感じとっています。
ですから、飼い主さんが普段どんなことを考えているかは、向こうには丸っと伝わっていると理解していいでしょう。
セミナー中に飼い主さんがリラックスすると同伴の犬達が寝た!
以前、愛犬同伴可のセミナーをやった際、犬が落ち着きがなかったり、吠えたりして、飼い主さんも愛犬が気になってセミナーの内容に集中できない状態になり、「同伴にするんじゃなかった…」と後悔した回がありました(笑)。
しかし、連れてきてしまったものは仕方ないので、その状況を活用し、「飼い主さんをリラックスさせる誘導」を行った所、ほとんどの犬が寝て、起きている子も大人しくなり、飼い主さんが驚いたケースがありました。
「この子が落ち着きがないのは、この子の性格だから仕方ないと思っていました…私が落ち着けばいいんですね…」 というご感想をいただいたことを今でも記憶しております。
このことは、「飼い主さんが悪いから犬猫の落ち着きがないんだ!」【ではなく】、飼い主さんが落ち着くことで、犬猫が落ち着く「こともある」という経験となりました。
思ったことは愛情であり「オーダー」でもある
ここまで、
1)考えたことが犬猫に伝わる
2)飼い主さんがリラックスすることで、犬猫もリラックスする「ことがある」
と申し上げました。
このことから、「こんな風になってほしい」「こんな風にならないで」も伝わる可能性があります。
もっと細かいことを言うと「こんな風になってほしい」という想いは「理想の状態」のイメージ(アクセル)と、「今はそうではない」のイメージ(ブレーキ)を両方送ることになるので、プラスマイナスゼロで、なにも変化しないことになる可能性があります。
また、「こんな風にならないで」という否定形の想いは、「こんな風な状態」をイメージしないと言えないので、相手には「こんな風な状態」が伝わります。
ですから、愛犬愛猫は「えっ?」となるわけです。 でも、飼い主さんは愛情から「こんな風にならないで!」とイメージし続けるので、願っているのに叶わない(本当は願ったとおりになっている)という皮肉な結果になったりします。
心配はどんなオーダーになるのか?
診療にお越しになる飼い主さんで、例えば「うちの子はてんかんもちなんです」とか「うちの子はアトピーで…」と毎回おっしゃる方がいますが、これは、愛犬愛猫に「レッテル」を貼ってオーダーしていることになる可能性があります。
また、
「留守中に発作が起きたらどうしよう?」
「朝起きたら発作が起きたらどうしよう?」
という【どうしようごと】を考えると、これまたオーダーになり、そうオーダーされたから犬猫は応えただけなのに、「やっぱりなった!」「どうして…」とがっかりする飼い主さんも少なくありません。
原因が減っているハズなのに改善し切らないケースがある…
須崎動物病院では原因療法に取り組んでいます。
原因を残したままの状態で、薬などで症状を抑えた場合、薬を減らしたりやめれば、今までどおり正常に免疫応答が作動し、その結果として必要かつ正常な症状が出ることを、世間では「再発!」と意味づけするようですが、原因療法的視点では不思議なことではありません。
症状が出続けるのは、免疫系が必要かつ正常に作動する理由があるからで、その理由の原因が減れば、症状が出続ける理由がなくなります。
このような「小学生でも理解できる当たり前のこと」を行っているのですが、ときどき、原因が減っているのに症状が変わらないケースがあります。
そんなときに、飼い主さんが「普段どんなことを考えていらっしゃるのか?気になっているか?」をヒアリングすると、「症状が出続けるオーダー」がなされていることがあり、そこを変えていただくと、改善するケースを多々経験して参りました。
心配症の飼い主さんにはリラックスして心を整えてほしい
こんなことを申し上げると、「愛犬愛猫が具合悪くなったのは全部飼い主さんのせいだ!」と言っているような誤解を受けるかもしれませんが、そうではなく!「愛犬愛猫の状態を最適化するために、物質的な原因を減らすことも大事だけれど、飼い主さんの思いは無影響ではない」ということを申し上げたいわけです。
しかも、絆が強ければ強いほど、その影響は大きくなっていることが考えられます。
愛情からの心配が、オーダーになっていたら飼い主さんも「えっ?」ってなりますよね?
初詣で「●●になりますように」とお願いするのは「●●になった状態(アクセル)」と「今は●●ではない(ブレーキ)」を同時にイメージするので、願いが叶わない…という有名な話と一緒だと考えてください。
では、どうしたらいいのでしょうか?
心配性の飼い主さんにオススメなのがハートフルネス・コミュニケーション
そんな方には、須崎の【妻(同じく獣医師)】が講師を努める「ハートフルネス・コミュニケーション通信講座」の受講をおすすめしております。
心配性、不安性の飼い主さんに受講して頂いたのですが、次お目にかかったときに表情が変わっていて、別人のようになっていたりします(もちろん個人差はあるでしょう)。
心配・不安で引きつった表情から穏やかな表情になったので、雰囲気が変わって見えたのだと思っております。
また、「本当は望んでいないオーダー」が減るので、調子が良くなってくる子も出てきます。
影響がゼロになるかどうかは、飼い主さんの今までの習慣の蓄積度合いによるので、ゼロを目指して取り組んでいただきたいとお伝えしております。
そんなわけで、須崎の妻が講師を努める「ハートフルネス・コミュニケーション通信講座」はただ今、2025年2月生を募集しておりますので、「愛情からとはいえ、望む結果につながらないオーダーを無意識にしていたり、愛犬愛猫にストレスをかけるような状態でいたくないので、自分を確認したいし、必要があれば変わりたい!」と思う方は、ぜひ、受講してみてください。
診療で感じる変化は ・表情が変わる ・話し方が穏やかになる ・睡眠の質が良くなる といった変化を目視で感じたり、本人からのご感想をいただいております。
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