診療中に驚くことがよくあるのですが、その一つに湿度計や除湿機のないご家庭があるのです!
また、湿度計の見方を知らない人もいるようなのですが、この湿度の高い日本において湿度計や除湿機を活用しないなんて、気付かないうちに湿度が高いことによって起こる問題を受けているのではないだろうかと他人事ながら心配になります。
確かに、今までなくても生きてこられたかもしれませんが、湿度管理をするといろんなメリットがあります。
除湿機を使うメリット→カビ対策
まず第一にカビが生えなくなってきます。
部屋の隅にカビが生える例えばソファーの裏とかカーテンなどにカビが生えるなどということが起こらなくなります。
また服にカビが生えなくなるというメリットがあります。衣替えで取り出した秋・冬服がカビだらけ…という話をよくききます。これが湿度管理ができていると、クリーニング代が浮きますし、捨てる服が減るメリットがあります。
そしてこれは一番のメリットだと思うのですが、体調が良くなることがあります。
除湿機をかけたら痒みが減ったとか、目のできものが消えたとか、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・咳が止まった、下痢をしなくなったなどの報告があります。
特に「あれこれやったんだけれどもうまくいかない…」とおっしゃる飼い主さんに、「おうちに湿度計あります?」と聞いたところ「ない!」または「あるけれどみる習慣がない!」という方が多く、湿度計を買ってみてもらったところ「80%以上の湿度の家で生活していた!」と気付くことがざらにあるのです。
それを確認して頂いた上で除湿機をかけてもらったところ、「ずっと消えずに悩んでいた問題が消えた!」ということが珍しくないのです。
なので、除湿機を活用して湿度管理をすることはオススメです。
除湿機を使うデメリット
ただ、除湿機にはデメリットもあって、
- たまった水を捨てなければならない
- 電気代がかかる
- モーター音が気になる
などのデメリットもあります。
とくに水を捨てなければならないのは面倒くさい…となりがちです。
しかし、そのデメリットがあったとしてもメリットの方が大きいと思います。
では除湿機を導入するにあたって、部屋がどのような状態だったら導入すべきなのかを考えてみましょう。
湿度管理→60%を超えないようにする!
まず大前提として
【湿度が60%を超えないように湿度管理する】
ことが大事です。
まず湿度計を買ってきて部屋に置いてみてください。
10~40%だったら乾燥しています
40~60%は快適な湿度です
70~90%はカビの発生に注意すべき湿度です。
日本は、黄砂やPM2.5のチェックをしなければならなかったり、湿度の管理をしなければならなかったりと、いろいろと気にすべきことがありますが、慣れればそれほど大変な事ではないので、快適な生活のためにも、ぜひ、取り組まれてください。