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2年くらい前から歩き方がおかしくなり、
手脚がどんどん動かしづらくなり、
半年ぐらい前から硬直が強くなり、
立てなくなっていた猫が、
突然立ち上がって動く様になった!
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と、飼い主さんからご報告をいただきました。
先日の診療で、
身体を触っていたら、そのさわり方が気に入らなかったらしく、
僕の手をガブリっと噛んだのですが、
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おはようございます。
先日、診察の際、猫が先生の手を噛んでしまい申し訳ありませんでした。
その猫ですが、突然、手足の硬直が全くなくなり、
今までのように動くようになりました。
硬直がなくなったら、今までになくモリモリ食べるようになり、
胸周りに肉がついてきて、椅子や机に飛び乗れるようになりました。
嬉しくてメールをさせていただきました。
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すごい話です。
飼い主さんが2年ほど、
がんばって当院に通って、
がんばって「自宅ケア」をしてくださっていたにもかかわらず、
どんどん歩けなくなっていたのですが、
「だれも諦めない」
という気持ちで、
(それを口にしたら負けだとみんなが思っていたと思います)
立てるはずだ!
どこかあるはずだ!
と飼い主さんががんばってくださった結果、
このような結果になりました。
いつも思うのですが、
飼い主さんの情熱と努力はすごいです。
「これはどうでしょう?」
「あれはどうでしょう?」
と、熱心に質問して下さる方が多く、
非常にこちらも刺激されます。
私は、獣医師としての、知識と経験から、
無意識に「線」を引いてしまうことがあります。
しかし、「そう思ったら『そう』なる」
と思い直して、自分が勝手に作った「線」を消して、
「自分がまだ知らない何かがあるはずだ」と、
いろいろ調べる日々を過ごしております。
今回の様なことが起こると、
「自分の浅薄な知識で解釈・判断して、
『線』なんか引くのはおこがましい!」
と感じます。
幸い、このネコちゃんは、食欲があったので、
なんとかがんばって欲しかったのですが、
今までの
歩けなくなった→歩ける様になった
の最長距離が51日間だったので、
それを過ぎてしまったら、
どうなるのか想像がつかなかったのです。
それが、半年後に元に戻るというケースを今回経験出来て、
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どうなるかは解らない(神のみぞ知る)けど、
今できることを精一杯やるしかない!
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ということだなと改めて感じました。
このコラムをお読みになっている方の中には、
かかりつけの先生から「余命宣告」されている飼い主さんも
いらっしゃるでしょう。
でも、
●そうかもしれないし
●そうでないかもしれない
のです。
ただ、こんなケースがありましたという事実を知ったとき、
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そうだ!
どうなるか解らないんだから、だったらがんばってみよう!
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と解釈・行動したい方には、
励みになるかなと思って、ご紹介させていただきました。
とにかく、指導士養成講座中に届いた、
うれしいニュースだったので、
シェアさせていただきました。
「あきらめないぞっ!」という方の心の支えになれれば幸いです。