新型コロナウイルスに怯えず、なめもせず、冷静沈着、臨機応変に!

感染症対策

新型コロナウイルスに怯えず、なめもせず、冷静沈着、臨機応変に!

現在、新型コロナウィルスで恐怖と不安に怯えている方が少なくありません。

2020年2月8日現在、以下のような状況です。

  • 感染者3万4千人
  • 死亡者:722人(日本国内はゼロ)
  • 飛沫感染と接触感染でうつる
  • 無症状病原体保有者がいる
  • 感染症対策(予防ではない)→マスク・手洗い・うがい
  • マスク買い占めで店頭からマスクが消える
  • ペットからうつると聞いて、高層マンションからペットを投げ捨てる人がいた
  • 新型ウイルスを告発した武漢市の医師が死亡

しかし現実には、アメリカで2019~20年のインフルエンザシーズンで、患者数が1,900万人、
死亡者数が1万人を突破という状況と比較すると、コロナウイルスとインフルエンザウイルスのどちらが…?という気持ちになるのは、私だけでしょうか?(もちろん、両方重要課題ですけどね)。

ですから、もちろんなめてかかる必要はないのですが、それほど怯えなければならない状況ではないと思われます。

そして、生物の世界は何が起こるかはわかりませんから、現状に即して、臨機応変に対応すればいいのですが、パニックになってマスクを買い占めるという行動が、はたして適切なのか?という話です。


ところで、感染症の話になると、その対策の中に「免疫力を上げるといい」という意見が必ずといっていいほどあります。

免疫力を上げる?

このようなことを言われると、予備知識がない方の中には「通常の生活では防御不能なのではないだろうか?」という「間違った先入観」を持つ方もでてきます。

この「免疫力を上げる」という表現ですが、上げるということは「現時点で戦う力が弱っている」前提での話になります。

しかし本当にそうなのでしょうか?

粘膜が感染防御に極めて大事

まず、コロナウィルスもインフルエンザウィルスも、感染する経路は粘膜です。

粘膜はみたらし団子のように、粘膜表皮細胞(白い団子)がシート状に張り巡らされておりますが、その表面は粘液(あん)で潤っています。

その粘液には当然のことながら厚みがあって、調べてみると、細菌は粘液層の上層部には存在するけれど、粘液層の下層部である細胞側にはほとんどいないという報告があります。

つまり、想像していただければわかるのですが、みたらし団子にかかった粘稠度の高いドロドロのあんの表面にパンくずを置いたら、水に小石を放り投げたときのように、シュンっ!とパンくずが沈んでいかないのと一緒なのです。

そして、その粘液中で免疫応答が生じ、その刺激で、鼻水で洗い流そうなど、身体の自然な排除反応が起こります。

そうです!粘液量が正常ならば、病原体はとても感染しにくいのです!

ウイルスは小さいからさらに入れない

細菌ですら粘液層の表面でほとんど留まるのですから、細菌の100~1000分の一の大きさであるウィルスなどもっと軽いものは、さらに粘液層の下層部に行く(団子に到達する)は難しいのです。

つまり、きちんと粘液が分泌されているならば、ウィルスの鼻の穴への侵入は防げませんが、身体の自浄作用で、普通に排除できるのです。

このように、特別な事をしなくても、通常の状態で、インフルエンザウィルス並びにコロナウィルスを感染発症させないような仕組みが身体には元々備わっているのです。

ですから、ことさらに免疫力を上げる必要などなく、普通に防御ができます。

粘液が十分分泌されていないと感染する!

ただし、「粘液が十分に分泌されていない」というケースがあります。

本来潤っているはずの鼻や口が渇いているケースです。

この場合は、みたらし団子のソースがない状態なので、かんたんに団子に接触することができます。

ウィルスは、細胞に接触できれば、数分から20分で細胞内に侵入することができます。

そして細胞の中でウィルスを増やし、全身に広がっていきます。

こうなると、身体は本気を出して戦わなければいけないので、炎症を引き起こすから鼻が詰まったり、熱を出してウィルスが増殖できないようにしたり、排除しようと思って咳が出たりすることになります。

このように、いわゆる「ウイルス感染症の症状」は、身体が元に戻るために必要かつ正常な反応なのです。


ですから、ウィルス感染の対策として、重要なことの一つが、鼻からウイルス粒子を入らないようにすることではなく(無理なので)、粘膜の粘液を十分に分泌させておくことなのです。

ストレスが粘液分泌には大事!

この粘液分泌は、自律神経系のコントロールや、免疫応答の結果放出される反応物質でコントロールされています。

後者は反応ですから努力でコントロールすることはできませんが、前者は努力でコントロールできそうです。

では、どのような状況だと粘液が分泌されないのでしょうか?


それは、「強いストレスを感じる」と粘液が分泌されにくくなります。

そのストレスには物理的なそれストレスと、肉体的なストレスがあります。

免疫力を上げるのではなく、普通でイイ!

ですから悩みごとはできるだけ小さいうちに解決するようにし、肉体的なストレスは、主に冷えや不調ですが、それらは根本的に解決をすることで粘液がしっかり分泌されるようになり、周りが風邪ひきが多くなる季節でも、ひとり丈夫でいられるようになります。

ですから何も特別なことをする必要はなく、普段健康的に生活ができるようになれればウィルス感染に対してそれほど怯える必要はなくなります。

免疫力を上げるというより、防御機能が十分に発揮出来ていない人(免疫力が低下した人)が、本来の状態になること(免疫力が高い状態ではなく、普通になること)が、重要なのです。

ぜひこの情報を頭に入れ過度に怯えず、しかし舐めきったりもせずという気持ちで生活していただきたいです。


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