目次
アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎をこじらせた犬猫達
須崎動物病院には標準治療で「飼い主さんが望む結果」が得られなかった犬猫達が連れてこられます。
そのうちの7−8割が余命宣告されているのが現状ですが、生死の瀬戸際にはないけれど、飼い主さんとしては深刻なケースが
●アレルギー性皮膚炎
●アトピー性皮膚炎
をこじらせた犬猫達です。
「体質だから、遺伝だから、治るのは難しいので、一生薬と療法食でコントロールしていきましょう。」
という獣医師の提案に納得がいかず、須崎動物病院にお越しになります。
【大前提】症状がある以上は必ず根本原因がある
須崎の基本姿勢は、体質だろうと、遺伝だろうと症状がある以上は必ず原因があり、それを探れるかどうか?原因を減らせるかどうか?にかかっていると考えます。
腸炎、化学物質汚染、病原性微生物感染
2007年からバイオレゾナンス法を用いた原因療法的対処で、一頭一頭の身体を丁寧に探ってきた経験上
●腸炎
●化学物質(PM2.5含む)汚染
●病原性微生物感染
が【 主な 】原因物質と原因部位と感じています(もちろん、個体差あり)。
東洋医学では皮膚と腸はつながっていると考えられていますから、偶然かもしれませんが、主な調整点はそこなのだと考えています(決め付けたりせずに、今でも一頭一頭丁寧に調べて確認しています)。
「炎」は「炎症」つまり排除すべきものがあるという意味
●アレルギー性皮膚「炎」
●アトピー性皮膚「炎」
と病名に「炎」が付いていますが、これは「炎症が起こっている」ことを意味します。
あらためて「炎症」とは?正常化のプロセス
「炎症」は、簡単に申し上げますと、白血球が異物と戦っていますというサインです。
ですから、炎症があるということは、排除する必要のある異物が存在するという意味になります。
以上から、
炎症は不快ですが、悪いものではなく、身体を正常化するプロセスとして必要な反応が起こっている
と考えられます。
薬で炎症だけを抑える意味
だとしたら、「結果としての炎症」だけを薬で抑えたとしても、炎症反応を生じる根本原因は体内にそのまま残っているわけですから、「本質的な解決にはなっていない…」と飼い主さんが感じるのは当然のことと思います。
もちろん、不快が続くと強いストレスとなり、違う問題が生じる可能性もあるので、症状を緩和することは悪いことではないと思いますが、【 同時進行で 】
その「異物」が何で、どこにどれくらいあるかを探り、それを排除して、身体の処理能力の範囲内に減らせたら、「体質」が変わるかもしれません。
加工食品摂取で化学物質の補充を無意識にやっているケース
また、食事やおやつで化学物質を補充しながら、症状を心配している飼い主さんも少なくありません。
そんな飼い主さんにはぜひ【 手作りご飯 】をオススメしたいです。
手作り食で改善しやすい二大疾患
手作り食で改善しやすい二大疾患に
●皮膚疾患
●腸疾患
があるので、ぜひご検討ください。
ただ、
●条件が変われば結果が変わる
●反応には個体差がある
●一発でドンピシャの正解にはならない
●身体の反応をみながら最適化していくしかない
のは、人間の食事と同じなので(適量は個々で違う)、難しく考えず、楽しみながら取り組んでいただきたいと思います。
相談する相手を間違えない!【必ず】食事療法に精通した獣医師に相談すること!
このとき、一般の獣医師に相談すると【 全力で反対される 】ケースが多いようなので、
●手作り食を頭ごなしに否定しない
●食事のケアに精通して結果を出している
獣医師に相談してくださいね。
相談する相手を間違えて、かえって落ち込んでしまう飼い主さんも少なくないので(むしろ多い)。
まずは加熱食スタートで!
あと、原因の中に【 病原性微生物 】があるので、非加熱食ではなく加熱食でお願いいたします。人間界でも十分に火の通っていない鶏肉を食べてカンピロバクター食中毒になった…なんてニュースは頻繁に目にすると思います。
どうしても非加熱食を食べさせたかったら、元気になってからご検討ください(それでもオススメはしませんが…)。
ということで、
●体質だ…
●遺伝だ…
という言葉で諦めさせられそうになったら、この記事を思い出して、【 原因あっての結果なんだ! 】と思い直して、前向きに取り組んでいただく一助になればと思います。
食事について学びたいという意欲的な方には、ペット食育協会®の【 一般会員Q&A動画 】がオススメです。
「須崎に質問してみたい」という方は以下のボタンをクリックしてご活用下さい。