まとめ
- ドッグフードや犬用おやつにサルモネラ菌混入
- ヒトがサルモネラ菌が混入したドッグフードや犬用おやつを触って感染
- 生ではなく、ドライフード〔キブル〕や、乾燥およびフリーズドライのおやつ
- 調査ではドッグフードや犬用おやつの単一の共通供給業者は特定されていない
- 発症時期は2025年2月中旬から8月中旬
- 患者の年齢は乳児から87歳まで及んだ
- 6名が入院
- 死亡例は報告されていない
- 実際の影響を受けた人数は、確定患者数を上回る可能性がある
- 軽症などで医療機関を受診せず検査されないために報告されない症例がさらに26例生じている
- 犬だけでなく人にも感染を引き起こし得る
- 犬が無症状であっても、動物そのものやその周囲環境(食器、排泄物、寝床など)との接触を介して人に病原体を伝播することがある
- この調査は継続中
乾燥したドッグフードや犬用おやつからサルモネラ食中毒発生!
非加熱(生)の卵や食肉からのサルモネラ食中毒は珍しくありませんが、今回はカナダで【 ドライフードや、乾燥およびフリーズドライのおやつ 】にサルモネラ菌が混入して、それがヒトに感染して食中毒が発生したそうです。
もちろん、ヒトがドライフードを食べたわけではなく、触ったことがきっかけで食中毒に発展しました。
このように食中毒は、【 犬だけでなく、間接的に人にも感染を引き起こし得る 】ことは、知識として知っておきたいところです。
食中毒は犬が無症状でも、部屋が汚染される
犬が無症状であっても、動物そのものやその周囲環境(食器、排泄物、寝床など)との接触を介して人に病原体を伝播することがあるので、やはりしっかり加熱した食事を食べさせたいですね。
特に今回は、
- ドライフード
- 乾燥およびフリーズドライのおやつ
だったので、処理が甘かったのかどうかわかりませんが、「市販の乾燥製品だから大丈夫!」というわけでは必ずしも無さそうです(大半は大丈夫なのでしょうが…)
もし、感染したけれど無症状だった場合、室内がサルモネラ菌で汚染され、そこにお友達が赤ちゃんを連れて遊びに来たら…と考えると、怖くないですか?
僕はそんなことで、被害を拡げたくないと考えるのですが、あなたはどう思われましたか?
元記事の翻訳
ドッグフードと犬用おやつがカナダのサルモネラ集団発生と関連
カナダ政府は、複数の犬用フード製品の取り扱いに関連して、4つの州・準州で合計27例の確定患者が報告されたと発表しました。
カナダの保健当局は、発症前にドッグフードや犬用おやつを取り扱ったと申告した人々の間で進行中のサルモネラ集団発生を調査しています。
カナダ公衆衛生庁(PHAC)は、アルバータ州(13例)、ブリティッシュコロンビア州(12例)、オンタリオ州(1例)、ノースウエスト準州(1例)で、サルモネラ・オラニエンブルク血清型の検査確定例を確認しました。発症時期は2025年2月中旬から8月中旬で、患者の年齢は乳児から87歳まで及びます。6名が入院を要しましたが、死亡例は報告されていません。
政府の集団発生通知によると、「発症した多くの人が、発症前にドッグフードや犬用おやつ(粒状ドライフード〔キブル〕、乾燥およびフリーズドライのおやつを含む)を取り扱っていたと報告しています」。ただし、調査ではドッグフードや犬用おやつの単一の共通供給業者は特定されていません。
実際の影響を受けた人数は、確定患者数を上回る可能性があります。政府研究者は、報告されたサルモネラ症の1例につき、軽症などで医療機関を受診せず検査されないために報告されない症例がさらに26例生じていると推定しています。
保健当局は、ドッグフードや犬用おやつがサルモネラ菌を保有し、犬だけでなく人にも感染を引き起こし得ると警告しています。犬が無症状であっても、動物そのものやその周囲環境(食器、排泄物、寝床など)との接触を介して人に病原体を伝播することがあります。
この調査は継続中であり、発症から公式な報告までに15〜101日の報告期間があるため、最近の発症例が今後も追加で判明する可能性があると当局は述べています。
元記事:Dog food, treats linked to Salmonella outbreak in Canada
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