各診療所の予約状況について

診療

須崎動物病院_移動式診療所の予約状況

今回は、八王子、札幌、岐阜-名古屋、大阪、山口、博多、大分の各診療所における、ここ最近の予約状況についてお話しさせていただきます。

本題に入る前に大前提として、
●八王子は本院
●それ以外の場所は移動式診療所として二ヶ月毎か、四ヶ月毎に開設
●すべて完全予約制
●須崎動物病院では対症療法は行わず、原因療法に取り組んでいる
●院長の須崎は朝から晩まで活動している
ということをあらかじめご確認いただきます。


さて、ここ最近の予約状況についてよくお問い合わせをいただきますので、現状をご説明させていただきます。

最近の予約状況

よくお問い合わせをいただくので、スタッフの省力化のためにご説明させていただきますが、

●八王子→2−3ヶ月前
●大阪と岐阜ー名古屋→1.5−2ヶ月前
●北海道と福岡→1ヶ月前
●山口と大分→1−2週間前
には予約が埋まり、キャンセル待ちとなっております。

ですから、直前のお申し込みはご予約が大変取りにくい状態になっております。


この様な状況のため、行動力のある飼い主さんは次の様な行動に出られます。

八王子が埋まっているから岐阜ー名古屋に申し込む?

当院にお越しの飼い主さん達は、気合いの入った、かつ行動力のある方が多く、例えば八王子の予約が数ヶ月待ちだとわかると、岐阜ー名古屋や大阪の移動式診療所に申し込む、フットワークの軽い飼い主さんがいらっしゃいます。

この様な真剣かつ行動力のある飼い主さん達が集まるところが須崎動物病院なので、「どうしようかな…」と迷っている間に枠が無くなり「申し込めなかった…なんとかなりませんか?」というケースが多々ございます。

残念ながら当院はお申し込み順のため、なかなかご希望に添えないことは珍しくありません。

そして、キャンセル待ちをしていただくのですが、「空きはまだですか?」というお問い合わせを多数頂戴します。

キャンセル待ちでなくなることが意味すること

実は、当院には重症のペットが多いので、何ヶ月も前からお申し込みになると、特に新規の方の場合、誠に残念ながら「診療日前に力尽きる」ことがあります。

その様な場合は、キャンセル待ちの方が診療可能枠に入ることになります。

つまり、キャンセル待ちでなくなるということは、大抵、誰かのペットが亡くなったことを意味します。

特に春先や秋口は、キャンセル待ちが5番目でも入れることがあります。

ですから、諦めずに順番をお待ちいただいていると、確約はできませんが、ひょっとしたら対応させていただけるかもしれません。

この様なことをご存じの方は、当たり前ですが、「キャンセル待ちでなくなったことを素直に喜べない」とおっしゃる方がほとんどです。

しかし、「急に症状が出たから申し込んだのに、キャンセル待ち…」というのは、なかなか気持ちがモヤモヤしますよね…。

では、そんな時はどうしていただくのがいいのでしょうか?

急変したらまずは症状を落ち着かせよう!

だれも未来予測ができない様に、ペットはいつ急変するかわかりません。

ですから、「うちの子は大丈夫だろう」と安心していた矢先に急変し、「助けて下さい!」と懇願されることがあります。

しかし、その様な場合は、まず普通の西洋医学に取り組む動物病院で症状を落ち着かせて、不快感を消してから原因を抜くステップに入った方が、大抵の場合飼い主さんとペットの両方に有益だと、診療経験上考えております。

特に原因療法には即効性は、たまにございますが、通常はございません。と申しますのも、原因を排除するために白血球と原因を闘わせますので、「症状を消す」という概念がそもそもありません。

「急変する」ということは、症状が出ているわけであり、飼い主さんのニーズとしては「症状を消したい」わけですから、当院は必ずしも望む結果に繋がる動物病院ではないと思います。


と申し上げますと、「よその動物病院は緊急対応してくれるのに!」と言われることがあります。では、須崎動物病院ではなぜ緊急対応が出来ないのでしょうか?

一日に対応できる件数が限られています

原因療法では、一頭一頭の身体を調べ、
●何が原因で
●身体のどこが白血球との戦闘地帯になっていて
●なぜ今まで抜けずらく
●何を使ったら抜けそうか?
●どこからその原因が体内に侵入してきたのか?
などをじっくりと調べるため、症状を聞いて、症状を消す薬を処方する診療とは違って時間がかかります(対症療法を否定しているわけではありません)。

そして、昼は診療、夜は電話相談と、一日のスケジュールが一杯のため、緊急対応をしたら、他の飼い主さんにご迷惑がかかります。


また、私が病気で倒れたら、多くの方にご迷惑がかかるので、私自身の調整の時間も必要です。

以上のことから、緊急対応ができません。

そんなわけで、飼い主さんにはあらかじめ予約をしていただき、お待ちいただいている状況でございます。


では、当院を上手に活用していらっしゃる飼い主さん達は、一体どの様にご活用いただいているのでしょうか?

何も起こっていないうちから対処する飼い主さん

よく

「うちの子は軽症だから、私が申し込んだら他の重症な子に悪いから、申し込むのは遠慮しよう」

と思っていた、今まで何ともなかった「うちの子」が、急に具合が悪くなり、「今回は申し込まさせていただきました!」というケースが少なくありません。


未病とは、「症状が出る前のこと」であり、症状が出てからではときに手こずることがあります。

このことをよくご存じなのが「先代犬・猫」を「症状が出始めても様子を見て、酷くなってから対処したけれど、あっという間に亡くなってしまった」という経験をされた飼い主さんです。

残った子、新しく迎えた子は同じ轍を踏まない様にしようと、何もないうちから定期的に健康チェックをなさっています。


また、その周りの飼い主さんもそのようにご活用いただいておりますので、数ヶ月毎、定期的にご予約いただいております。

須崎動物病院を効果的に活用する方法

この様なことから、当院は「症状が出てから予約する」より、「何もないうちから定期的にご活用いただく」方が、効果的と存じます。


と申し上げると、「じゃぁ、症状が出てからはダメってこと?」とご質問いただくことがあります。

症状が出てからではダメ?

もちろん、そんなことはございません。

先ほども申し上げた通り、急なキャンセルが入ることもございますので、対応可能なこともございます。

ですから、まずはお申し込みいただき、ご希望の日に予約ができるかどうかをご確認ください。

当院では、

  1. お申し込みいただく(希望日、曜日や時間帯のリクエスト可)
  2. 当院から「この日のこの時間はいかがですか?」とお伺いメールが届く
  3. OKのお返事をいただくと予約確定メールが届く
  4. NGのお返事でしたら再調整、②に戻る

という流れで予約が決まります。

ときどき、「いつが空いてますか?空いている日を教えてください。」というお問い合わせをいただきます。しかし大変申し訳ないのですが、大抵直近は調整中のため、そのご質問にはお答えしないことになっております。

ですから、「曜日と時間帯」をお決めいただいて、あとはこちらの状況にお任せいただくことになります。


須崎動物病院には
●全国から
●とても具合の悪い
●「出来ることはもう無い」といわれたり
●余命宣告された
ペットが毎日連れて来られます。


どの子も同じ命なので対応させていただきたいのですが、私も身体一つですので、お互いの都合を付けつつ、最善の対応をさせていただきたく、お願いいたします。


以上が、須崎動物病院の2016年5月10日時点の各診療所の予約状況でございます。

何かが起こったらお早めに、何も無ければ年に一回など定期的にご予約いただけます様、どうぞよろしくお願いいたします。