同じものを見ても、人によって見え方感じ方捉え方が違う!救急車編

同じものを見ても、人によって見え方感じ方捉え方が違う!救急車編

師匠からの学び

同じものを見ても、人によって見え方感じ方捉え方が違う!救急車編


わが家の2歳児は救急車を「キッキ」と言う

もうすぐ2歳の次男は、大の車好きです。

まだ僕とは、「会話」は成立しませんが、いろいろ理解し、いろいろ伝えたい欲求にかられているようです。

現時点で

救急車のことを「キッキ」

宅急便の車のことを「タッキ」

バスのことを「バブー」

と表現しております。

先日、妻が用事で出かけるときに、

自宅で子守をしていたとき、

●次男は僕の靴下を持ってきて

●家の外を指さし

「家の外で車を見たい!」っぽい要求をしてきました。

そこで、次男を抱きかかえて外に出たら、

偶然目の前を救急車が通り、

「キッキ!、キッキ!」

と大はしゃぎです。

それから、しばらくして

私には車種名が解らないけど、少なくとも「救急車ではない」とは認識出来るワゴン車が通過するのですが、

それを次男は全部「キッキ!」

と言うわけです。

しかも、得意げに…。

別に不安には思いませんが、不思議には思ったので、「この現象は何だろう?興味深い!」と思ってその晩、妻に聞いたら、

「たぶん昼に見た救急車の車種がエルグランドだったのよ。

それで、エルグランドを見て、「あれはさっき通った救急車と同じ車種だ!」と言ったんだと思うわ。」

とのこと…。

まさか、

「キッキ=あれはさっき通った救急車と同じ車種のエルグランドでございます」

だったとは…。

僕は勝手にキッキを救急車だと誤解していましたが、彼はエルグランドのことを「キッキ」と呼んでいたのでした。

同じものを見ても、見え方、感じ方、捉え方が人それぞれだとは、知識として知っていますが、こうやって実体験すると、それを通じて深い学びになるものです。

検査の朝、ご飯食べてくるなって言われたんでパン食べてきました!

よく、「もう笑うしかない話」で

人

明日は検査ですから、ご飯は食べないで来てくださいね。

人

はーい!

そして翌日…

人

念のためにお伺いしますが、何も食べてきていないですよね?

人

いえ、ご飯を食べるなと言われたので、パン食べてきました(キリッ)

みたいな笑うしかない話がありますが(医療従事者の方々のご苦労が偲ばれます…)、根底に「人は同じものを見聞きしても、違った解釈が成立することがある」という特性があるから、、一切の誤解の余地がなく他の解釈を許さないようなコミュニケーションが必要な場合もあります。

この様に、

まさか、そんなことをするわけがないと思ってみたものの、まさかそんな解釈になるとは…なんてことは、珍しいことではありませんよね。

須崎家も会話が出来るわけではないけれど、

言語によらない手段で、コミュニケーションを取る経験をすると、日常経験することも違った見方が出来る様になります。

そして、同じものを視覚的に捉えても、認識が必ずしも同じになるわけではないという貴重な経験をさせていただきました。

言語によるコミュニケーションだけがコミュニケーションではない

私の知り合いで、今現在、病院で寝たきりになっている方々がいらっしゃいます。

しゃべれないからといって語りかけないのではなく、解らないかもしれないけれど語りかけてみると、「涙を流す」という反応をしてくれることもあります(思い込みかもしれませんが…)。

このように、いわゆる「言語のやり取りによるコミュニケーション・スタイル」ではないけれど、なにかが伝わってコミュニケーションは取れているんだなという経験を、あなたもなさったことがあるのではないでしょうか?

アニマルコミュニケーションは特殊なことではなく「日常」

ここまでお話ししたら感の良い方はお気づきかと思いますが、

ペットが病気になったとき、

飼い主さんの言葉なのか、

言葉に付随する「思い」なのか、

何かは解りませんが、ペットに「何か」が伝わる可能性があります。

飼い主さんが「不安でいっぱい」なとき、

その不安はペットにも伝わり、

「あのー、大好きな飼い主さん?このまま僕がここにいたら、なんか大好きな飼い主さんを悲しませてしまうみたいですし、そうなってくると僕も気を遣ってしまって、あまり居心地がいいわけではないので、僕、いなくなった方がいいのかなって思って…?」

なんて思われたりしているかもしれません。

飼い主さんが不安な状態は、ペットにストレスを与え

そのストレスがペットの自然治癒力を発揮することの妨げになるかもしれません。

つまり、「不適切に心配した結果、相手にダメージを与え、具合悪くなる」という負のスパイラルにハマっていく可能性「も」あります。

逆に、飼い主さんが

  • 「解決思考」で
  • 不安なことを考えずに
  • 目の前にある課題を全力で取り組み
  • 結果は天か神か何かにゆだねる…

そんなスタイルでリラックスしていると治癒力が高まるという話もございます。

いずれにしても、

頭に不安を沢山抱えているよりは、

不安や心配が少ない方が、

看病する側にとっても、される側にとっても良さそうです。

不安を放置したり、無理やり考えないようにするのは悪手!

そのためには、知識も大事ですが、

「感じ取る姿勢」

「思いやる気持ち」

も重要かと思います。

元も子もない話ですが、そんな状態になったら、飼い主さんが心配したところで何も解決しませんし、むしろ悪影響になる可能性があるのだったら、飼い主さんが出来るベストは「信頼できて納得できる獣医師の所に連れて行く」ではないでしょうか?

その上で、飼い主さんが出来るケアを行うのが理想だと思います。

赤ちゃんが泣く→空腹か?オムツか?がわかる超能力!

我が家でも、次男がもっと赤ちゃんの頃、彼が泣いたとき、私がオロオロしていると、妻は冷静に

「これはお腹が空いている」

「これはオムツ」

などと適宜解釈・判断・行動するという、まるで超能力者の様な能力を発揮なさっていました。

「ずっと一緒にいればそのうちなんとなく解る」

彼女が言ったこの一言に全てが集約されている様な気がします。

知識はあるに越したことはないけれど、必ずしも実践で役に立つとは限らない

「知識を沢山学んで、正しい飼い主になろう!」

それは大切な姿勢だと思います。

しかし、知識があるから適切な解釈・判断・行動ができるとは限りません。

知っているはずなのに、実線では役に立たないなんていうことは、僕にもあります。

介護職の友人が、「他人にはできるけれど、身内になると感情的になってできないから、身内は人に頼む」と申しておりました。

このように、知識や経験が充分にあるけど、解決できないことは存在します。

ですから、そこは「餅は餅屋」と割り切って、知識で自分で何とかしよう!ばかりではなく、「感じ取って他の専門家を頼る」「確認する」こと「も」大事なのではないでしょうか?

こういうしぐさをしたら「こう言っている」

ああいうしぐさをしたら「ああ言っている」

を沢山覚えることはもちろん大事なのかもしれません。

しかし、「ご自身の直感を信じてみてもいいのかもしれない…」と思うことが、診療でこじれた子達の対応をしていると、よくあります。

科学では未だ証明できないかもしれませんし、されているのかもしれませんが、飼い主さんにしか出来ない「対話」があると思います。

難しいことを考えずに、目と目を合わせて、対話してみるというオプションを意識的に選択・実行してみるのもよろしいのではないでしょうか?

もちろん、それを「全て」にしてはいけないと思いますし、

異常を感じたら、信頼できて納得できる獣医師に相談なさって下さいね。

救急車は「キッキ」だけど

キッキは必ずしも救急車ではなく、エルグランドのこともある…

本を読んで正解を覚えることをくり返してきた僕にとっては、とても貴重な学びになりました。

わが次男ではありますが、師匠と呼ばせていただきます。(親バカ発動)

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