当院ではバイオレゾナンス法を用いた「原因療法」を行っております。
バイオレゾナンス方式で身体を探ると、血液検査では何ともないのに、腎臓に疑いのある子がときどきいます。
その様に飼い主さんにお伝えすると、「えっ?血液検査では何ともないんですがっ(笑)」と「何言ってんだか?」的な反応をいただくことがあります。
しかし、数ヶ月後に、膀胱炎や血尿、急性腎不全などになって、再度お越しになるケースが珍しくありません。
そんなとき、飼い主さんは「過日は偉そうなことを言って、申し訳ございませんでした…」的な態度でお越しになるのですが、僕は「やはり、肉体の不調の前段階で、気の乱れが検出されるんだなぁ。」と再確認するのです。
2014年の12月に「腎臓病末期で手の施しようがありません」と言われたチワワの診療がありました。
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7月頃、急に具合が悪くなって、
食欲も無くなり、
脱水でグッタリねてばかりで…
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という事だったので、実際にバイオレゾナンス方式で調べると、腎臓ではない部分に強い障害が疑われ、血液検査を見せていただいたら、CREが0.9!!
検査機器にも寄りますが、通常、2を超えたらヤバイと判断します。
しかしこの子は
0.9で末期…。
確かに、9月時点では1.7だったので、
「腎臓病かも…」はあっても、
「末期の腎臓病」はいくら何でも慎重すぎるかなと…。
僕が間違っているのか?、
これが現在のスタンダードなのか?
その動物病院ではそう指導していらっしゃるのか…
定かではありませんが、
全身チェックの結果、腎臓はひとまず大丈夫と判断し、僕は腎臓よりも気になる部位の調整をさせていただいた所、身体が動き始めました!
つまり、
●食欲が無いのも
●元気が無いのも
●脱水しているのも
全部、腎臓とは違う所が根本原因で、起こっていたのかもしれません。
しかし、この飼い主さんは、獣医さんに言われたことをそのまま信じていらっしゃったので、「腎臓病」と思い込んで、いろいろなものを用意しておられましたが、現状には必要のなさそうなものばかり…
で、肝心なことが全く手つかずのまま…。
こちらの飼い主さんは、一生懸命にネットで腎臓病のことを調べたそうですが、一向に良くなる気配もなかったそうです。
それについては、「確かにそうでしょうね」と申し上げるしかない状況でした。(言いませんが)
僕の所にお越しになるまで
「末期の腎臓病」
と思い込んでいらしたのですが、
「調べてみたら実はもっと違う所に問題があった…」と意を決して申し上げると、受け入れて下さいました。
私はこの件で、だれも責めるつもりはありませんが、世の中にはこんなこともあるのです。
なんとなく、モヤモヤする診療でした。
3ヶ月間の根源放置は、調整にも時間がかかりましたし、復活まで時間がかかるかなと思いましたが、飼い主さんががんばってくださったおかげで、あれから4ヶ月経った今、元気いっぱいです。
この様に、数値だけで判断すると、全く違うことをしてしまいがちです。
しかし、原因を探って対処するならば、問題は解決し、ダラダラ長続きしないことだってあるのです。