目次
目やにが止まらないのは目の問題なのか?
診療をしていると、いろいろなケースを経験させていただきます。
例1)「ドライフードから手作り食にしたら目やにが止まった」
例2)「逆に、ドライフードから手作り食にしたら目やにが止まらなくなった」
例3)「毎年、2月頃から目やにが出始める」
例4)「目やに対策用のサプリやフードを試したが何も変わらなかった…」
このように、真逆の結果が出たりするので、「こうすればこうなる」とパターンで考えると、とんでもない思い違いをして診療を進めることになりかねませんので、原因療法ではパターン医療は避けたいところです。逆に、西洋医学・標準治療はパターン対応が望ましいことがあります。
上記の状況を考えると、食事が原因の部分もありそうですが、必ずしも「全て」食事が原因とは言い切れなさそうですし、当然のことながら、「何か他の理由」もありそうです。
必要かつ正常な反応としての目やに、という視点
では、他の理由とはなんでしょうか?
「全ての原因は食べ物にある!」というパターンにハマると気付かないのですが、「目から老廃物を出している」以外のことが起こっている可能性もあります。
分かりやすい例で申し上げるなら、
砂ぼこりが目に入れば、涙が出てきます。
これは、ゴミを洗い流そうとしての正常な防御反応です。
これと同じことが起こっているのかもしれない…という視点を持って、観察してみるのです。
原因が次々と飛び込んでくるから目やにが止まらない?
砂ぼこりが目に飛び込んできたのと同じで、何かが目に飛び込んできたから、それを排除しようと「必要かつ正常に排除反応が起こった」結果、目やにがでてきたのかもしれません。
目がおかしいからじゃなく、逆に正常だからこそ、次々と飛び込んでくるから、止まらなくなった…ということも考えられます。
「黄砂は微生物を運ぶ黒船である。」なんていう言葉もあります。
黄砂と一緒に微生物が飛んできている可能性もあります。
ひょっとしたら、その「止まらない目やに」は、次々と目に飛び込んできている「何か」を一生懸命排泄しようとした結果の不快だが正常な反応なのかもしれません。
目やにを止めるのではなく、原因を減らせば症状が出続ける理由はなくなる
ですから目やにを止めようとするよりも、目やにが出る原因を減らしたらあっさり解決するのかもしれません。
実際、須崎動物病院の診療では、生活環境を整えることで目やにが出なくなることは日常的によく経験しております。
もちろん、原因は個々で異なりますので、しっかり調べてもらって下さいね。
そして今回の情報、ぜひ参考にしてください。
そんなことがあるかもしれないので…。
コメント