感染症回復の目安
軽症:3−4日で終息
通常:3−4日症状ピーク→7−10日で終息
もちろん、「条件が変われば結果が変わる」し、「反応には個体差がある」ので、
あくまでも【 目安 】です。
あまりに長く続く場合は
- 次々病原体が補充されている
- 自然治癒力の限界ギリギリか?超えているか?
- 低体温などで身体の処理が遅れているか?
【 など 】が考えられるので、在宅ケアで粘るよりも、動物病院で適切な対応をしていただくことをおすすめします。
年末年始は次男が気管支炎で入院からのスタート
年末年始の須崎家は、
12月30日の初詣に始まり
12月31日深夜~1月2日の
次男(2歳)気管支炎による入院で、年越し、年明けになりました。
普段、薬を使わないところで、
●点滴をしたり、
●熱が出たり
●普段やらないことをやられた(苦い薬をのまされる等)
ので、かなり次男の不機嫌が続き、家族全員が振り回されましたが、
【 6日後 】の1月5日あたりからようやく落ち着いてきました。
ここから何が確認できたかというと、
「うん、次男は通常の免疫力が発揮出来ているな」
ということです。
感染症はかかって克服して強くなれ!
須崎家では、
かかるものはかかって、克服して強くなれ!
それができないなら、そこまでだ
という考えです(例外あり)。
私自身が子供の頃、
ちょっと何かがあると
- 発熱→熱性けいれんで白目をむく
- ワクチン接種→必ず発熱→同じく熱性けいれん
という子で、両親も、
(今までの実績から)この子は身体の弱い子だ。ワウチンでこんな反応をするなら、今後この子にワクチンは接種させない。どうせまた具合悪くなるから。ワクチンを接種しなかったことで、感染症で死ぬなら、それはそれで諦めよう!
という育てられ方をしました。
それからワクチンなしの人生ですが、大学院博士課程で臨床免疫学を専攻した立場から、今振り返ってみれば、
症状は白血球が異物(ウイルス、細菌、寄生虫など)を排除しようとした結果の「必要かつ正常な反応」なので、悪い反応ではなく、むしろ身体が今、不快かもしれないけど、正常に闘っているという状況を教えてくれているサインなのです。
ですから、実は子供の頃は弱かったのではなく、「正常だった」んですよね。
ただ、反応が激しすぎるから、けいれんを起こしてでも熱を下げなければならないほどになるという子だったわけです。
こういう免疫学の考え方を取り入れて再確認すると、「症状ばかり出していた子供の頃の僕」は、「弱い子」ではなく、「反応は激しいけれど、しっかり闘える子」だったと、今なら評価できます。
免疫学を学ぶと、感染症は、
タイミングと条件が良ければ、3−4日の数日コースで終息しますが、
それで終わらないと、
【 通常の 】7−10日コースになることを学びます。
愛犬愛猫の調子が悪くなると、多くの飼い主さんが心配をするわけですが、
具合悪くなったら、
運が良ければ3-4日コース、
通常は7−10日コース
を歩むことになると覚えておいていただければ、精神的に楽になると思われます。
飼い主さんの中にはこのことをご存じないために、
「症状を出させることは飼い主としていけないことだ」
とか、
「すぐ症状を消したい… すぐ消さねばならない…」
と不自然なことを考えてしまいがちです。
でも、症状が出たら出たで、処理が完了するまで待つしかないし、
症状が出たらそれなりの期間はかかるので、
それなりの期間で落ち着く様に、
何でもないときから、健康管理をしておきたいものです。
そんな、いざというときに対応出来る身体作りの基礎として、
食事や栄養について学びたい方は、
この1月で5周年を迎えるペット食育協会のまずは【 入門講座 】か【 一般会員のQ&A動画 】で!
トコトン学びたい!という方は7周年目の「ペットの自然療法と栄養学を自宅で学べる通信講座 ペットアカデミー」の教材【 正しい?間違ってる?愛犬愛猫の食事セミナー2024 】で
しっかり学んでみて下さい。
あるレベルを超えたら、獣医師でないと対処出来ないことがほとんどですが、体調が大きく崩れない様にするために、飼い主さんが出来ることや知っておいていただきたいことはたくさんあります。
いざというときにうろたえたり、フリーズしたりしない様に、
普段の何でもないときから、「転ばぬ先の杖」を準備しておいてくださいね。
それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。