多頭飼いだが、血縁関係も動物種も違うのに複数頭が病気の理由と対処法

多頭飼いだが、血縁関係も動物種も違うのに複数頭が病気の理由と対処法

原因療法

ネコの家族


同一家庭で複数頭のペットが具合が悪いケース

  • 同一家庭で
  • 血縁関係や動物種が異なるにもかかわらず(同犬種だが血縁関係無し、犬と猫、犬とフェレットなど)
  • 病気の子が
  • 複数頭いる

ケースでは、いったい何が起こっているのでしょうか?

須崎動物病院の原因療法で確認してきたこと

これまでの須崎動物病院における原因療法で確認してきた範囲での推測ですが…

生活環境内の【 異物量(化学物質や病原性微生物など) 】が多く、それを免疫系が排除しようとしている、【 正常化のプロセス 】として必要かつ正常な反応の結果としての症状なのですが、【 常時異物が補充されているため、症状がずっと続いている 】状態

ではないかと考えます(実際には確認すれば状況がより精度高く推定可能)。

肉体的にも精神的にも疲弊して辛い状況の飼い主さん達…

飼い主さんの中には頻繁に動物病院に通い、肉体的にも精神的にも疲弊してしまい、辛い状況の方が少なくありません。

ご縁があって須崎動物病院にお越しになると、

  • 原因を探り
  • 原因を減らして身体の処理能力の範囲内にし
  • 生活環境からも減らして補充されないようにし
  • 最終的に何もしなくても再発しないようにする

ことを目標に治療が進められますが、無事に達成したときの飼い主さんのうれしい表情を励みに、日々診療を続けております。

子供がカゼをひいたら母親を除く家族全員がカゼをひいた

この状況を理解するのに、こんな例がわかりやすいかと思います。

ご家庭で、子供が一人「風邪」をひいたら、家族が次々と風邪をひきはじめて、お母さん以外全員風邪をひいたケース。

ここのポイントは最低3つあります。

【ポイント1】なぜ家族は次々と風邪をひいたのか?

これは当然、生活環境内に風邪の原因となる【 異物(化学物質や病原性微生物など) 】を吸い込み、免疫系がそれを排除しようと闘った結果として生じる、正常化のプロセスとしての症状です。

つまり室内に【 異物量 】が多いことが原因です。

よく、「室内に異物量が多い」などというと、

「えっ!」

と予想外のリアクションで驚かれることがありますが、

「まさか、無菌室で暮らしていると思っていらっしゃるんですか?」

と切り返すと、

「そうですよね。」

とご納得いただけます。

実際私達の口の中にはどんなに歯を磨いていても500−1,000種類の菌がいます。

私の部屋にも、あなた様の部屋にも、その辺にカビやら、菌やら【 普通に 】たくさんいます。

ただ、通常はそれは【 身体の処理能力の範囲内 】なので、特に問題は起きないのです。

また、「引っ越したら突然、家族全員が咳をし始めました」

なんていうケースもあります。

これは、

  • 壁紙などの化学物質の影響を受けている(リフォーム後)
  • カビなどの病原体の影響を受けている(古い家)

などがあるようです。

とにかく、

  • 同一家庭で
  • 複数の生命体が
  • 体調不良になる

ときには、

室内に何かいる?ある?

という視点をもつこと「も」問題解決には重要と考えています。

【ポイント2】お母さんは感染しなかったのか?

もちろん、お母さんも異物の暴露は受けたはずです。

【ポイント3】お母さんはなぜ無事だったのか?

では、なぜ無事だったかというと、【 異物量が処理能力の範囲内だったから 】と考えられます。

このように、身体の免疫システムや自然治癒力は常に機能してくれているのですが、【 異物量が処理能力の範囲内だったから 】特に大きな症状も出ずに処理できていたのだと考えられます。

症状は悪いものではなく、何かを処理しているというサイン

ですから、

  • 何らかの理由で異物を溜めまくって、限界を超えた
  • 急に大量の異物が体内に侵入してきた

場合「など」に、強い症状が出ると考えられます。

以上のことから、須崎動物病院では

  • 体力を維持すること
  • 身体を整えること
  • 環境を整えること

が重要と考えます。

では、

  • 同一家庭で
  • 血縁関係や動物種が異なるにもかかわらず(同犬種だが血縁関係無し、犬と猫、犬とフェレットなど)
  • 病気の子が
  • 複数頭いる

ケースでは、いったいどう対処したらいいのでしょうか?

原因療法的対処の一例

原因療法に取り組む須崎動物病院では

●食事で十分なエネルギーを得る

●必要に応じて薬を使って症状を緩和させる

●同時進行で体内の異物量を減らして、身体の処理能力の範囲内にする

●生活環境内の異物量を減らして補充を最小限にする(ゼロにはできない)

●身体の傷んだところを調整する

●身体を調べながら減薬していく

●最終的に何もしなくても大丈夫な状態にする

ことが重要と考えます。

そうすると、飼い主さんから「診療に行くまで時間があるので、それまでにできることは何かありますか?」とほぼ必ずきかれます。

今すぐできること

生活環境の異物量を減らすことは重要です。

そんなとき、抗菌、抗ウイルス、抗カビ効果が期待できて、かつ動物に害の無い対処法がオススメです。

須崎動物病院では、【 消えミスト(フィトンチッドスプレー) 】をペットがいる環境に噴霧して、生活環境内の異物量を減らす作業を、診療予約が取れるまで行ってくださいとアドバイスしております。

実際の診療までに、生活環境からの補充が最小限になっていると、治療もスムーズに進むし(診療経験上)それだけで症状がだいぶ落ち着いてくるケースもあるので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと考えております。

部屋に効果的にスプレーする方法

【 須崎動物病院の消えミスト(フィトンチッドスプレー) 】を天井に向かってシュッと一吹きします。

そうすると、フワーっと霧が落ちてきますので、広範囲が消臭されます。

そんなときにオススメのスプレーボトルが【 キャニヨンスプレーボトル 】です。

プロの清掃屋さんが使う道具で、細かい霧が遠くまで届きます。

レバーも丈夫で壊れにくく、「スプレーボトルなんて何だって一緒でしょ?」と考えて100均のスプレーボトルを使っていた飼い主さんが「最初からこっち(キャニヨンスプレーボトル)を使っておけばよかった…」とおっしゃる方が多いです。

日常生活で頻繁に使うものですから、できるだけいいもの、確かなものをお使いいただきたいです。

寝床、ソファーなどよくいる場所への効果的な使い方

  1. 汚れがあれば掃除する
  2. 直接ブシュブシュとスプレーする
  3. しっかり乾燥させる
  4. 臭いが残っていたら汚れが残っているので再度掃除

生活環境の異物量が減れば、あとは必要に応じて

  • 体内からも減らす
  • 体内の傷んだ部分を調整する

ことで健康を取り戻していけばいいと考えております。

以上を参考にして、あなたの愛犬・愛猫に最適な対処を選択してくださいね。

もし、須崎動物病院がお役に立てそうなら、直接診療をご予約いただければ、責任を持って対応させていただきます。

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