飼う犬猫が代々・次々具合悪くなる家では何が起こっているのか?

診療

須崎動物病院は連れて来られる犬や猫の7~8割が余命宣告されたり、「もう打つ手がありません」と言われた子達です。

つまり、全国から選りすぐりの具合の悪い子が、諦められない飼い主さんに連れて来られるところです。

そうすると、いろいろなケースを経験させていただくのですが、先日、「飼う犬猫が代々・次々具合悪くなる」という方がいらっしゃいました。

家に迎えたときには元気だった子も、しばらくすると具合悪くなるということが続き、飼い主さんは本当に悩んでいらっしゃいました。

過去にはお祓いをしてもらった家、風水で移動してきた方位が悪かったのかと調べてもらった家、中にはハンコを変えた方もいらっしゃいました。

行き詰まったら視点を変えよう!

もちろん、西洋医学的にいろいろやって頂いた上での話なので、そのお気持ちもわからなくはないです。
ただ、「須崎動物病院はハンコの後なんですね?」という気持ちもわかって頂きたいです。

何ごとも、「行き詰まったら視点を変えよう!」という原則は、動物の病気だって同じです。

霊などの「見えない力」が気になるなら、同じ見えないでも「微生物」が原因と考えてみるのはどうでしょうか?

物事には必ず原因がある

当たり前のことですが、何ごとにも必ず原因があります。
ですから、原因を探れないことはあっても、原因が無いことは存在しないのです。

症状が出る理由

症状は、白血球が微生物などを攻撃したときに出す炎症反応物質で起こる、不快だが必要かつ正常な反応です。

ですから、症状はいけないものではなく、「体内で闘いが起こっていますよ!」というサインなのです。

そして、体内異物量に応じて生じる「不快だが必要かつ正常な反応」ですから、異物量が減れば、症状が出続ける理由はなくなるかもしれない!と考えられます。

亡くなった子の臭いの染みついた毛布

あるご家庭では、亡くなった先代の子のニオイの染みついた毛布を洗う・処分したら調子が良くなったケースがありました。

ひょっとしたら、先代の子が亡くなった原因が毛布に付着していて、それを吸い込んでいたから具合が悪くなっていた「のかも」しれませんね。

いずれにしても、それ以来具合悪くなる子が出ていないらしいので、「そんなこともあるんだ」という気づきを得られました。

環境除菌をしたら調子が良くなったケース

寝床や普段よくいるところを清潔にしたら、症状が落ち着いてくるということは珍しくありません。

実際に診療にお越しになった方々にヒアリングすると、問題と思われる場所が絞れてくるので、そこを清潔にしていただくと…

●犬猫のくしゃみ・鼻水・咳が出なくなった!
●他の症状も出なくなった!
●飼い主さんが夜ぐっすり眠れる様になった
●飼い主さんの花粉症の症状が出ない・軽減!
●お子さんの喘息の発作が出なくなった!

などのお知らせを頂いております。

もちろん、これまでの状態によって、どの程度キレイにする必要があるか?
また、キレイにする基準の個人差などもありますが、解決の糸口のひとつだと感じております。

症状は異物量が増えた!の正常なサイン

症状が出ると「身体が弱い・悪い」と考えがちですが、身体は正常だが、異物量が異常なため、それに応じた免疫反応が起こった結果、必要かつ正常な反応の結果として症状が出ていることがあります。

そんなときは、環境中の異物量を減らすことに取り組んでみるのもいいかもしれませんね。

病気なのではなく、侵入した異物を排除しようと全力で闘った結果「症状」が出ていることがあることは覚えておきたいことです。

追伸:環境除菌をはじめ、愛犬愛猫が余命宣告された飼い主さん達が「知らなかった…」「知っていたけどうちは大丈夫だろうと油断していた…」「やっていたつもりだったけど、基準が違いすぎた…」と後悔していた内容を調査し、盛り込んだ「須崎動物病院的 愛犬・愛猫の生活改革セミナー2022」は現在、大人気の教材です。

とくに「やっているつもりなのに結果が出ない」という方にこそ、復習して頂きたい内容が盛り沢山です。

当初2~3時間の教材の予定が、質疑応答を入れたら8時間の超大作になってしまいました(笑)

値上げする前に、ぜひ、ご活用下さい。

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