目次
飼い主のストレスや不安がペットに影響を与える?
犬や猫は「飼い主の感情」に反応しているという事実

「最近、うちの子なんだか元気ない気がするんですよね…」
診察室でそうつぶやく飼い主さん、実は少なくありません。
で、よくよく話を聞いてみると、飼い主さん自身が「仕事が大変」「家庭のことで悩みがある」など、心がちょっと疲れている状態だったりします。
実はこれ、偶然じゃないんです。
犬も猫も、人間が思っている以上に、飼い主の“心の状態”を敏感に感じ取る生き物です。
声のトーン、表情、歩き方、言葉のリズム――そういった微妙な変化を、「なんか違う」と読み取って、反応しているんですね。
「うちの子は言葉が通じる」なんて言う人もいますが、ある意味、本当に“通じて”いるのです。
科学的に裏づけられた“感情の伝染”とは
最近の研究で、「飼い主の仕事ストレスが、犬のストレス行動に影響している」という事実が、しっかりデータで示されました。(1)
中でも注目なのは、仕事中のストレスそのものより、「仕事のことを家に帰ってからも引きずって考え続けるクセ(ワーク・ルミネーション)」の方が、犬のストレスにより強く関わっていた、ということです。
これはつまり、「職場でイライラしていたとしても、家ではしっかり気持ちを切り替えられる人の犬は、あまりストレスを感じにくい」ということなんです。
犬や猫は、いわば“感情の共鳴装置”のような存在です。
飼い主のストレスがそのまま伝染する。これを「異種間の感情伝染」と呼び、近年の動物行動学や心理学の分野でも重要なキーワードになっています。
実際に見られる「ストレスを感じているペットの行動」
では、犬や猫がストレスを感じているとき、どんなサインを出しているのでしょうか?
以下のような行動、思い当たる方はいませんか?
- いつもより呼吸が浅い、速い
- やたらとあくびをする(眠くないのに)
- 飼い主をジッと見て、離れない
- 毛づくろいの回数が増える(猫の場合)
- ソワソワ歩き回る、しっぽを追いかける
- 声をあげる、吠える、甘えるけど目が虚ろ
- 普段好きなごはんや遊びに興味を示さない
これらはすべて、「何か心にひっかかりがあるよ」「ちょっと不安だよ」というサインです。
そして、その「ひっかかり」や「不安」の出どころが、実は飼い主さんの感情の揺れであることも珍しくありません。
「私が不安でいると、この子も不安になる」――
そんなふうに感じたことがある方は、きっと多いでしょう。
でも、それは「ダメなこと」じゃなくて、「この子は、あなたのことをそれだけ大切に思っている」という証でもあるんです。
だからこそ、普段あなたが安心していることが、ペットにとって一番の安定剤になります。
では、どうすれば「不安」「心配」「クヨクヨ」を優しく整えていけるのでしょうか?
飼い主の不安が続くと、ペットの体調にも影響が出る?
慢性的なストレスは犬・猫の健康にも影響
「最近、この子、なんとなく調子が悪い気がするんです」
このようにおっしゃる飼い主さんが珍しくありません。
で、血液検査や画像検査をしても、明確な異常は出てこない…
「でもやっぱり、なんとなく元気がない」「寝てばかりいる」「お腹の調子が不安定」
これ、単なる気のせいじゃないことがあるんです。
最近の研究で、飼い主の慢性的なストレスが、犬のストレスホルモン(コルチゾール)にも影響を与えるということが、明確なデータで示されました。
つまり、飼い主がいつも不安や心配を抱えている状態が続くと、その「空気」がペットの体にも影響してしまうということです。
人間も、ずっと不安な場所にいると体がこわばったり、胃が痛くなったりしますよね。
犬や猫も同じで、“安心できない毎日”が続くと、体調に変化が出るんです。
いつもより元気がない、落ち着かないのは“心の共鳴”かも
「寝てると思ったら、急にウロウロし出す」
「目が合うと、何か言いたげにじっと見つめてくる」
「ちょっとした音にビクッと反応するようになった」
――それ、“心の共鳴”かもしれません。
ペットって、私たちが思っている以上に、飼い主さんとと感情を共有して生きているんですね。
で、飼い主さんが“安心の空気”を出していれば、ペットも落ち着いて過ごせる。
逆に、飼い主さんが“ピリピリ・ソワソワ”していると、ペットも「何かあったの?」と不安になってしまう。
犬や猫は、人間よりもずっと「今この瞬間」に生きている動物です。
だからこそ、目の前の“あなたの状態”が、何よりも大きな情報源なんです。
「今日は元気ないね」と感じるとき、もしかしたらペットはこう思っているかもしれません。
「ママ、心がちょっと疲れてるみたい。私がそばにいるからね」
その“優しさのサイン”を、見逃さないでくださいね。
ペットの健康を守るために「まず飼い主が整える」
ここまで読んでくださったあなたなら、もうお気づきかもしれません。
そう、ペットの健康を守るために必要なのは、「まず飼い主さんが整うこと」なんです。
「え、自分のこと?私なんか後回しでいいのに」――そう思ったあなたほど、要注意。
あなたが安心していること、穏やかでいること、それこそが“最高のサプリ”として、愛犬・愛猫の心と体にしみわたっていくんです。
私はこれまで、「この子のためにできることは全部やった」と言える飼い主さんに共通しているのは、“自分の心のケア”にも向き合っていたことだと感じています。
もちろん、いきなり完璧に整える必要なんてありません。
ただ、「今の自分の心の状態、ペットにどう伝わってるかな?」とちょっと立ち止まって見つめてみること。それだけで、何かが変わり始めるきっかけになるかもしれません。
あなたの安心が、この子の安心。
あなたの安定が、この子の健康。
そのつながりに気づけた今が、整えるタイミングです。
では、どうやって「飼い主が心を整えたらいいのか?」――その具体的なヒントをお伝えします。
どうすれば飼い主の心の不安をやさしく解消できる?
「考えすぎ」「クヨクヨ」がやめられないのはなぜ?

「わかってるんです、考えすぎない方がいいって。でも…気づいたら、また頭の中でグルグルしてて…」
――そんな声を、何度となく耳にしてきました。
はい、それ、“意志が弱い”せいじゃありません。むしろ、責任感が強くて、優しい証拠です。
不安や迷いって、「何とかしたい」「後悔したくない」という思いがあるから生まれるものなんですよね。
でも脳は、「まだ起きてもいないこと」に対しても、“今まさに起きている危機”のように反応します。
すると交感神経が優位になって、体は緊張状態、心はピリピリモード…。
そして、今回の記事のように、その“ピリピリ”がペットに伝わる――という悪循環に陥ってしまうんです。
この“心のグルグル回路”、止めたいですよね?
では、どうやって?
感情の連鎖を断ち切るには“安心”の習慣がカギ
人の心って、放っておくと、つい「問題探し」をしてしまいます。
- 「何かあったらどうしよう」
- 「この判断で間違ってないかな」
- 「ちゃんと伝わってるかな」
――そうして頭の中は常に“非常ベル”が鳴りっぱなし。
でも、これってずっと非常モードで暮らしているようなものです。
そりゃ、疲れますし、愛犬・愛猫も落ち着けませんよね。
じゃあ、その“非常ベル”をどうやってオフにするか?
答えはシンプルです。
「安心する時間」を“意識して”つくること。
- 5分だけでも、呼吸を整える
- 「今ここ」に意識を向ける
- お茶をゆっくり味わって飲む
愛犬・愛猫と、目を見てふれる
こうした“小さな安心の積み重ね”が、脳と心に「大丈夫だよ」と教えてくれるんです。
すると、あれほどグルグルしていた思考が、ふっとほどける瞬間がやってきます。
1人で抱え込まず、自然に「整える」方法とは
「整えたい気持ちはある。でも、どうしても自分ひとりでは難しい」
――そんなときは、誰かと一緒に“練習する場”を持つことをおすすめします。
実は、心を整えるって、スキルなんです。
料理や運転と同じで、「知ってる」だけではできるようにはなりません。
やってみて、続けて、体で覚えていくものなんです。
そしてそのスキルを、やさしく教えてくれる場所があります。
それが、私の妻・須崎優子が講師を務める
「ハートフルネス・コミュニケーション」という講座です。
ハートフルネス・コミュニケーション講座では、
- 不安や心配を責めない
- 自分の心の動きにやさしく気づく
- ペットとの関係が「安心の循環」になるように整えていく
そんな“心のトレーニング”ができるんですね。
「悩まない」ことを目指すのではなく、
「悩んでも、飲み込まれずに戻ってこられる自分」を育てていく。
それが、これからの時代のペットケアではないかと、私は思っています。
「私が安心していたら、この子もリラックスしてたんです」
「自分が変わると、犬の行動も変わったんです」
――そんな声を、私は診療で何度も聞いてきました。
だからこそ、あなたの不安を“やさしく整える”ことは、自己満足ではなく、愛だと思います。
次は、ペットの幸せのために飼い主さんができる“心のケア”を、どこでどう学べるかについてご紹介しますね。
ペットを幸せにするために、飼い主が学ぶ“心の整え方”
獣医師・須崎恭彦の妻、優子が伝える「心」と「ペット」の関係
私は長年、動物の診療を通じて「体の不調」にはたくさん向き合ってきました。
でも、最近はこう感じるんです。
“体”だけじゃなく、“心の空気”も、病気の回復に大きく関係しているって。
その“心の空気”――つまり「飼い主さんの感情の波」が、ペットの回復を支えたり、時には足を引っ張ってしまうことがあります。
そして、そのことに気づかせてくれたのは、私の妻・須崎優子でした。
彼女は、「どうすれば飼い主さんが“心を整えて”、安心した状態でペットと向き合えるか」に長年取り組んできた人です。
「大丈夫って思いたいけど、不安が消えない…」
「考えても答えが出ないから、グルグルして疲れてしまう…」
そんな飼い主さんの“心のクセ”とやさしく向き合い、
感情に飲み込まれずに、自分らしくペットと向き合えるようサポートするのが、彼女の役目です。
講座を受けた人の感想「自分が変わると、犬も変わった」
- 「うちの子が、何もしてないのに落ち着いてきたんです」
- 「私が不安を手放したら、この子の目つきが変わりました」
- 「“安心”って、言葉じゃなくて伝わるんですね」
――これは、ハートフルネス・コミュニケーション講座を受けた飼い主さんたちのご感想のほんの一部です。
私も、診療の現場でこういった変化を何度も目の当たりにしてきました。
犬や猫って、「安心していいよ」って言われるより、“安心しているあなた”からその空気をもらう方がずっと伝わると感じているのです。
つまり、飼い主の“在り方”が、そのままペットに伝わる。
薬やサプリも大事ですが、「飼い主の心の状態」こそ、最強の栄養かもしれません。
感情に振り回されない“私”で、ペットに安心を届ける
「整える」っていうと、なんだか堅苦しく感じるかもしれませんが、
ここで言う“整える”とは、
不安をゼロにすることでも、
ネガティブを無理にポジティブに変えることでもなく、
「揺れても大丈夫な自分」に戻れる力をつけていくことなんです。
それは、日々の小さな選択や、気づきの積み重ね。
たとえば、
不安を感じたときに「ダメな自分」と責めずに、ただ「今、不安なんだね」と受けとめる。
クヨクヨし始めたら、「そういうクセ、あるよね」と笑ってあげる。
そんなふうに、“感情の波にのまれない自分”を育てることで、ペットに届けられる安心も変わってくるんですね。
この講座は、ペットの行動を変えようとするものではありません。
「飼い主のあり方」をゆっくりと整えていく場です。
そして、その変化がめぐりめぐって、
ペットとの関係に“穏やかな空気”をつくっていくのです。
「薬では治らない」「治療しているのに何かが違う」
――そんなときこそ、“飼い主の心”を見つめる価値があります。
あなたの安心が、この子の安心。
あなたの安定が、この子の健康。
それを実感したい方は、ぜひ次の章も読んでみてくださいね。
【今すぐ動画で学べる】ハートフルネス・コミュニケーション
不安・心配・迷いを手放して、ペットともっと穏やかな毎日へ
「この子のために、私がしっかりしなきゃ」
そう思えば思うほど、逆に心がピリついてしまうこと、ありませんか?
不安。
心配。
迷い。
罪悪感。
「もっとこうすればよかった…」という後悔。
それ、悪いものじゃありません。むしろ、あなたの“優しさ”の証拠です。
でも、そのやさしさが、自分自身を苦しめて、そしてペットにも伝わってしまっているとしたら…
そろそろ、そのやさしさを、“整える方向”に使ってみませんか?
ハートフルネス・コミュニケーションは、
そんな「気づかぬうちに抱え込んでいた心の荷物」を、
やさしくほどいて、自分とペットに安心を取り戻す時間です。
飼い主の心の整え方を、ペットのために学びたいあなたへ
この講座は、「もっとしっかりしなさい!」なんて言いません。
「こうあるべき!」という正論も押しつけません。
代わりに、
「あぁ、そうか。私、頑張りすぎてたな」
「悩むこと自体が悪いわけじゃないんだ」
「心が整ってると、こんなに空気が変わるんだ」
そんな“気づき”が、じんわりと心に染みていく時間なんです。
しかも、今回は動画講座なので、自宅でゆっくり、あなたのペースで受けられる。
ペットの隣で、肩の力を抜いて、ちょっと深呼吸しながら見るだけでOKです。
あなたが整えば、この子も落ち着く。
あなたが安心していれば、この子もリラックスする。
「自分の整え方」を学ぶことは、「この子への最高のケア」になるのです。
→ 今すぐ見る:ハートフルネス・コミュニケーション講座
迷ってる時間も、クヨクヨしてる間も、
あなたの愛犬・愛猫は、まっすぐにあなたを見つめています。
「ママ、大丈夫だよ」
「パパ、そばにいるよ」
――そのまなざしに応えるためにも、まずはあなた自身に安心を届けてあげてください。
あなたのために。
そして、この子のために。
👇 こちらから、今すぐご覧いただけます。
👉 あなたのペットを幸せにする! ハートフルネス・コミュニケーション
コメント