愛猫の肝臓の数値が高いから、肝臓のケアをして欲しい?根本原因は?

肝臓病

愛猫の肝臓の数値が高いから、肝臓のケアをして欲しい?根本原因は?

肝臓の数値が高いから薬を飲んでいるのに下がらない…

ある日、須崎動物病院に
「二年前から肝臓の数値が高いから薬を飲んでいるのに、数値が下がらない…」
という犬が埼玉県から連れて来られました。

この飼い主さんは熱心にいろいろなことを調べ、
いろいろなことを試してきたそうです。

西洋医学的なこと
東洋医学的なこと
自然療法的なこと

それこそ、いろいろと…

しかし、肝臓の数値が下がらない…

途方に暮れたときに、須崎動物病院の原因療法を知ったそうです。

須崎動物病院は遠い…

でも、遠いから、近場で原因療法的なことに取り組む動物病院に行ってみたそうです。
そして、漢方薬を処方されたのでのませてみた…
肝臓の波動調整もしてもらった…

でも、全く解決しない…

「世の中で良いといわれていることをほぼやり切っているはずなのに、なぜなんだ…」

そう思った飼い主さんは、
もう一度、須崎動物病院のことを調べたそうです。

●八王子診療所は通常2−3ヶ月待ち
●名古屋から普通に八王子に通っている人がいるらしい…
●遠いと、北海道や福岡からも行く人がいるらしい…
●埼玉からは近くはないけれど、遠過ぎはしないか…

いろいろと熟考の末、意を決して、須崎動物病院の予約を取ることにしたそうです。

肝臓が弱いんじゃないの?

須崎動物病院で重要なことは
●私達は、今得ている結果を得ることに成功している
●「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」
 (by アインシュタイン)
●視点を変える
●物事の優先順位を決める
●問題を作った自分の好き嫌い、納得出来る出来ない、価値判断基準を一旦捨てる
●結果を出した人の解釈・思考・判断・行動を受け入れる
●風が吹けば(根本原因)、桶屋が儲かる(症状)を分けて考える
●結果に繋がる事に集中する

です。

ですから、
●私はこれまで、この子の肝臓の数値を高くすることに成功してきた
●この結果を生み出してきた自分の思い込み、大前提を一旦捨てる
●肝臓が弱いという解釈を捨てる
●肝臓が白血球と異物の戦闘地帯になっていると解釈し直す
●肝臓の数値が高いのは肝臓の細胞が破壊されているから
●肝臓の数値を下げるのも大事だが、
肝臓の細胞が破壊されている根本を無くすのが最優先課題!
●白血球の攻撃を抑えるのではなく、白血球が闘わなくて済むように異物量を減らす
●結果に繋がることに集中する

ということで、飼い主さんの「自分なりに考えてやってみます」を封印していただきます。

では、なぜ、飼い主さんの「自分なりに」が危険なのでしょうか?

なぜ、飼い主さんの「自分なりに」が危険なのか?

かのアインシュタイン氏はこうおっしゃいました。
「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」

そして、
「「狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること」
とも言ったとか、言わないとか…。

ですから、
●肝臓の数値を高く維持することに成功している飼い主さんの
●大前提、信念、解釈、判断、行動は、肝臓の数値を下げることに役に立たない
●実際に役に立っていない!
●視点を変えないと無理!
ということです。

知らないことは、選択肢の存在にすら気付かないから無理!
なのです。

そんなわけで、須崎動物病院では、
●現状を探り、方針を立てるのは須崎の仕事!
●日々の実践をするのは飼い主さんの仕事!
と、役割分担をハッキリとさせています。

そして、このケースで身体を調べたら、次の様なことが分かりました…

肝臓が弱いわけではない…

【いろいろやったのに治らない…】
という場合、大抵飼い主さんが見落としていることがあります。
また、飼い主さんの「努力した」の基準が低いこともあります。

たとえば、
●二年以上下痢軟便が続いている…
●須崎動物病院で調べたら、室内に原因があることが疑われた
●除菌生活を始めてもらった
●数ヶ月後、「がんばっているのに変わらない」と言われた
●しかし、身体の反応は「環境除菌不十分」と出ている…
●「これ以上どうがんばれというのか!?」と詰め寄られた
●自宅に行ってみた
●床にスプレーをして湿らせ、新品の白いソックスで擦り歩きをした
●結果足の裏が真っ黒…
●「やったの基準が低い!雑すぎる!」と説教…笑
こんなことは日常茶飯事です。

こんなことが多いから、
「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」
のです。

で、話を戻しまして、須崎動物病院の原因療法的に調べてみると…
●肝臓は傷んでいるが
●肝臓に根本原因なし
●ただし、長期に渡る肝臓での闘いにより、肝臓の線維化が進んでいる(肝硬変)
●根本原因は●●にあり
●症状に関係している異物は●●
●その元締めの異物は●●
と疑われたので、それらを体内と生活環境から排除したら…
三ヶ月で基準値に戻り現在もその状態を維持しているそうです。

肝臓の数値が高いから肝臓のケア?

須崎動物病院では、これまでの診療経験から、
【風が吹けば桶屋が儲かる】
を常に意識しています。

肝臓の数値が高いということは、
確かに肝臓に異常があるのは当たり前です。

しかし、その根本原因が
1)肝臓そのものにある?
2)肝臓のすぐそばにある?
3)肝臓から離れたところにある?
かを調べなければ、根本的な解決にはなりません。

しかも、先ほどの下痢・軟便の犬のように
●飼い主の取り組む基準が低く
●生活環境から原因がどんどん入ってくる
状態だと、
【がんばっているはずなのに変わらない…】
というフラストレーションがたまっていきます。

さらに、この様な状態で
●肝臓に良い食材
●肝臓に良いハーブ
●肝臓に良い漢方薬
●肝臓に良いレメディ
●肝臓に良いアロマ
●肝臓に良いツボ
●肝臓の波動調整
をやっても、根本的な解決にはならず…

そしてこじれまくった状態で当院にお越しになる頃には、自力で戻れる坂を越えた状態に悪化してしまっている…

ということが多いのが、残念な現実です。

検査結果は参考にしかならない

多くの方が、検査結果を最重要視していらっしゃいますが、私は最重要ではないですよとお伝えしております。
【検査結果は現在の状態を終えてくれるだけ】
に過ぎません。

●このままの状態が続けばこういう未来が予想されます
●だから、こういう生活に切り替えましょう
という方針を決める参考材料なのです。

先月のコラムでご紹介した「骨肉腫」の犬も、骨が元に戻ったじゃないですか?
誤解していただきたくないのですが、症状を消す対症療法は絶対に大事です!
しかし、どこかに症状が出たとき、
【根本原因はどこにあるのか?】
【も】
同時に探ってもらって、同時に解決してください。

飼い主さんの努力が空回りしないよう、須崎動物病院から、心からのお願いです。

追伸:病名で根本原因や根本原因部位は決まりません。一頭一頭異なります。ですから、
●肝臓病によいツボ
●肝臓病に良い漢方薬
●免疫力を高めるなにがし…
●体質を変えるなにがし…

などと言われて取り組んだものの、結果が出ないなら、本質的な解決の指導が出来る獣医師の指導を仰いでみて下さい。

原因療法-入門編-
愛犬・愛猫の肝臓の数値が高い2020

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