今回は、偶然の出来事なのですが、
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犬猫の原因療法に取り組んでいたら、飼い主さんの化学物質過敏症や咳喘息の症状が消えた!
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という、私も驚くような話をしたいと思います。
もちろんこれは、「こうすれば化学物質過敏症や咳喘息が治る!」という話ではなく、「こんな話もあった」ということですので、新しい治療法の話などではなく、「なにかの参考にしていただければ…」という程度の内容です。
もちろん私は獣医師ですので、人間様にアドバイスできるような立場にはございませんので、その辺を踏まえて、お読みください。
目次
犬猫の不調は必ず原因がある
犬猫が不調の際、必ずそこには原因があります。
「原因不明」というのは、「原因がない」のではなく、
【根本原因がその時点では探れていない】
ということを意味するだけです。
ですから原因不明の病気にも必ず原因はあります。
その根本原因を探り、減らし、身体の処理能力の範囲内にしてしまえば、症状が出続ける理由はなくなります。
このように、単に症状を消すのではなく、根本原因を取り除いて、症状が出続ける理由をなくすのが原因療法です。
ところで、診療をやっていると、犬猫ももちろん不調なのですが、飼い主さんも不調だと言うケースは珍しくありません。
飼い主さんも不調のケースは珍しくない
原因療法をやっていると、「飼い主さんと犬は連動しているのかな?」と思うことが少なくありません。
実際、飼い主さんが具合が悪くなると、犬猫も具合が悪くなることがあります。
そんな時、「飼い主さんの気を受けたんだ…」と解釈する方が多いのですが、原因療法的な視点から見ると、「気」ではなく、「菌」が部屋中に蔓延していて、それを排除しようと必要かつ正常に反応しただけなのではないだろうかと思うことがよくあります。
須崎は獣医師なので飼い主さんにアドバイスは出来ない・しない
「原因療法をやっているなら、飼い主の原因も探れるだろう?」とよく聞かれるのですが、私は獣医師であり、法律上飼い主さんの健康アドバイスを出来るような立場にはございません。
ですから頼まれても対応刷る事はできませんし、やったこともないですし、これからもやりません。
ひと様の不調は、人間のお医者様のところで対処してもらって下さい。
原因がなくなれば症状が出続ける理由はなくなる
しかし、人も動物も、「原因がなくなれば症状が出続ける理由はなくなる」は共通のことだと思っています。
これまでの当院のコラムをご覧になっていただければ、余命宣告された子が、健康を取り戻した例がたくさんあるように、「原因を放置して症状だけ対処すれば、確率的にこのぐらいの余命になる可能性が高い。でも、症状の原因を取り除いたら、必ずしもそうとは限らない!」という当たり前のことだと思うのです。
そしてそれは、動物だけでなく、ヒトでも同じだと思うのです。
犬猫の原因を減らすと飼い主さんが元気になることがある
ところで、直接的に飼い主さんに何かをしたわけでもないにもかかわらず、犬猫の原因を減らす過程で、飼い主さん自身が元気になってくるということがあります。
例えば、飼い主さん自身が慢性の副鼻腔炎だったり、鼻づまりだったということが当院ではよくあります。
これは、鼻粘膜で炎症が起こっていることを意味します。
炎症は、白血球と異物の闘いの結果生じる現象ですから、飼い主さんの鼻粘膜で闘いが生じている、つまりそこに「何かがいる」ことを意味します。
そして、犬猫の健康を取り戻すために、生活環境の異物を減らすことをに取り組むと(何が原因かでなにをするかは変わる)、なぜか、飼い主さんの鼻づまりが落ち着いてきて呼吸が楽になるということがあります。
そしてさらに浄化が進むと、「空気中のPM2.5の量が多くなると、わかるようになってきたのです。」という変化の報告をいただくこともあります。
そんな中で、ここ最近、飼い主さんから「私は化学物質過敏症なんです。」と打ち明けられたことがありました。
化学物質過敏症が改善した?
その方曰わく、「他人の香水や、香りの強い室内芳香剤や服の柔軟剤の香りがあると気分が悪くなる」とおっしゃるのです。
いわゆる「香害」といわれる状態ですね。香りもそうですが、食べ物も加工食品を受け付けられず、とても生きにくいし、これは治らないといわれた…ということでした。
残念ながら私は獣医師ですので、ひと様にアドバイスが出来るような身分ではございませんので、参考程度にお伺いするしかなく、何のアドバイスもできず、お役に立てずに申し訳ないなという気持ちでいっぱいになります。
しかしここは、人間のお医者様に頑張っていただくしかありません。
余談ですが、須崎動物病院は、環境除菌を徹底し、特別な香りもないので、その飼い主さんたちにとっては居心地が良いらしいのです。
そして、犬猫の健康を取り戻すために、犬猫の体内と生活環境から原因を減らすことに全力で取り組んでいただいたところ…
犬猫が元気になってきたのはそうなのですが、気がつくと、飼い主さんご自身が「他人の香水や生活環境の匂い、柔軟剤の匂いがいつの間にか気にならなくなった、気分悪くならなくなった…」とおっしゃるのです。
もちろん私は人様に対してのアドバイスをしたり、治療行為をしたわけではないので、偶然の結果だと思うのですが、私も驚きました。
咳喘息の症状も出ない!
しかもそのような報告が、化学物質過敏症の方だけでなく、咳喘息の方からもいただいたのです。
「喘息は一度なったら治らない、一生薬でコントロールするしかないといわれたのですが、須崎動物病院に来てから、症状が出ていないのです!」
飼い主さんの嬉しそうな表情がとても印象的でした。
同居していると同じ原因で不調になる事がある?
これらのことが一体何を意味するのか?
もちろん、たんなる偶然だと思います。
正確なところは解りませんが、あくまでも仮説であり、推測なのですが、同居していると同じ原因で不調になる「ことがある」ということから、ひょっとしたら化学物質過敏症や咳喘息の原因が、犬猫の不調と同じものだった可能性がゼロではないのかもしれません。
もちろん、何の根拠もありませんが…
でも、もしそれがそうだとしたら、
「一生治りません」という状態ではなくなる可能性もありますよね。
そんなことがあったというお話
くどいようですが、私は、問題提起をしようなどというつもりは毛頭ありません。
たまたま偶然の出来事がいくつか続いただけのことだと思います。
人間の治療は人間のお医者さんにお願いするべきだと思いますので、私がしゃしゃりでようという気持ちは毛頭ありません。
これからも人間のお医者様に研究調査を積み重ねていただき、1人でも多くの方が健康を取り戻すことができることを切に願っております。
そのひとつの参考情報として、
「こんなことがあった」
ということをここに書き記しておきたいと思いました。
犬猫の原因を取り除いたら、飼い主さんも健康を取り戻す可能性がある。
という事は、犬猫と飼い主さんが不調の場合、共通の原因があり、それに対して体が反応した結果、双方に違う症状が出ることもあるとも考えられるのではないだろうかというお話でした。
何度も申し上げますが問題提起ではありません。ただの「こんなことがあった」という結果報告でございました。
もし、犬猫も具合が悪い、私(飼い主)も具合が悪いと言う場合、ひょっとしたら、同じ原因で症状が出ているのかもしれない…という視点も持ってみると、希望が持てることがあるのかもしれませんね。
※人間の健康アドバイスは一切致しておりませんし、法律を犯すことになりますので、これ以上、私には聞かないでください。