原因が残ったまま症状を消すと、病気は時間の経過と共にこじれる…

原因療法

須崎動物病院に連れて来られる動物達は
元々余命宣告されたような子達が7-8割です。

ですから…

仮に症状が落ち着いたからといって
ケアを油断できる状況ではありません

ほとんどの飼い主さんは
それを理解してくださっているのですが…
ときどきちょっと症状が消えたぐらいで
●原因が減ったから症状が消えたのか?
●症状を出すことすらできなくなったのか

を確認せずに
「症状が消えたので様子みます!」
と勝手にケアを中止し、
数日後に具合が悪くなり
その結果亡くなる…
というケースも珍しくありません。

他院で 治療したのに再発したのはなぜ?
投薬していたのにやめたら再発したのはなぜ?
手術したのに再発したのはなぜ?

須崎動物病院にお越しになる新規の方で
初診時によくいただく質問です。

話は簡単で
===
症状を抑えて
数字合わせや形態を整えただけで
原因は取り除けていないから!

当然、原因を放置すれば
時間の経過と共にこじれる!

不思議なことは何も起こっておりません。
===
です。

「いや、手術しました!」
と食い下がる方がいらっしゃいますが
手術したのに「再発」するということは
===
その取り除いた組織以外にも
根本原因があった

===
ということです。

毎日毎日こんな話をしているので
飽きてきた感がありますが
初めての方は多いので
大事な事は繰り返し何度もです。

症状が消えたから様子をみます

これもよくあることなのですが、
診療をキャンセルした方が
しばらくしてから愛犬・愛猫が再発し、
「もう一度申し込みます!急変したので早くお願いします!」
と大慌てでお申込みしてくることがあります。

ところが、そんな時に限って
他の方の予約が先まで埋まっていて
最悪だとその方が指定してきた日時が
全て既に埋まっているなんてことも…

そうこうしている間に時間ばかりが過ぎ、
診療する前に力尽きて
死亡報告&キャンセルのお知らせが届く…

なんていうことがあります。

残念ですが、あまりにも多いので
これもご縁
と思うしかありません。

なのでお願いがございます。

症状を消しつつ 同時進行で原因を探って取り除く

症状が落ち着いたら
当院でなくていいので

===
症状を消しつつ
同時進行で原因を探って取り除く

===

ということをやっていただきたいなと
思います。

当然のことながら
余命宣告されるまで「こじれている場合」は
何か一つやりさえすれば解決する
などという状態ではありませんし

例え同じ病名でも
個々でやることは変わるのが普通です。

なので、飼い主さんの自己判断で
「よさげなもの・こと」に取り組むのではなく
(これをやってこじれて受診するケースがとても多い)

きちんと「体内で何が起こっているのか?」
を「個々で」探ってもらって、
「改善するのに必要なもの・こと」を「全て」
取り組まれてください。

特に、余命宣告されている子達に
「様子をみます」などという猶予は
ないはずなので…

この話が、
あなたの「予測力」を発揮し
「後悔」を最小限にするために
何かお役に立てれば幸いに存じます。

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