治療を始めると症状が悪化するケースについて

診療

最近に限らず、治療を始めると
●すぐに症状が落ち着くケース
と、
●一旦症状が悪化するケース
がある様です。

これまでも何度も申してきましたが、
症状は白血球が活動しているから出るわけで、
症状が出ているのは正常に白血球が闘っている証拠ですから、
決して「悪いもの」ではありません。


ですから、悪い症状というものはありません。

悪いとしたら、
体力が消耗するほど症状が出続ける「解決すべき原因」が
体内に残り続けていることが悪いのです。


そして、
●免疫力(識別能力)は正常だが
●体温が低いなどの理由があって正常に白血球が攻撃活動できず
●それゆえ体内の潜在感染・汚染が増えた状態
が常態化した子の、

体調を正常化(代謝アップ)させると、
これまで蓄積してきた感染・汚染に「正常に反応」した結果、
症状が強く出ることがあります。


さらに、
●正常に免疫応答できる状態のところに
●環境から再感染・汚染する
ことで、見た目の症状が更に悪化するケースがあります。
(※もちろん、この症状も悪いものではなく、正常です。)


この様に症状がでる場合、
●体内にある「原因」を減らす
●環境の「原因」も減らす
●できるだけ症状は止めない
●症状を止めると決意したら、平行して原因も排除することを忘れない
(※通常安易に症状を止めると、「原因」は増える事が多い)
という対処が重要と考えております。

特にこの秋~冬は、
飼い主さんの体調が悪くなる→ペットの体調が悪くなる
というケースが少なくない印象を受けております。

今後、何か症状が出たら………

「悪くなった…」と解釈するのではなく、

「何かが入ってきた!」と考える習慣を身につけてみるという
選択肢があってもいいかもしれません。




3月になると、黄砂アレルギーと思われる様な、「様々な症状」が出る体調不良になる子が目立ってきます。

それまでの間に、上記の対処をかかりつけの先生の指示に従い、お願いいたします。

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