15歳から歯磨きはじめたら散歩で小走りするようになった!

診療

15歳のシーズー(♀)が連れて来られました。

この子が診療に申し込んだ二ヶ月前は
●口が強烈に臭い
●皮膚に湿疹
●元気がない
という状況…

飼い主さんもこれまで
いろいろな「口内ケアグッズ」
を試してみたものの、
口臭に変化がなく、
「年も年だし、こんなもんなんだろうな…」と
ほぼ諦めていたとか…

でも、たまたま散歩仲間が
「須崎動物病院の口内ケアセット」を使ったら
一週間で歯肉炎が治り
口臭もなくなった!
と聞いて、試してみることにしたとか…

効果的かつ正確に努力をした結果

口内の異物量を減らすべく、口内ケアの動画で勉強し
効果的かつ正確に努力をした結果

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●二週間で口臭が気にならなくなった!
●よどんでいた目つきがパッと明るく透明になった
●散歩もノロノロ歩いていたのが、小走りするようになった
●皮膚も綺麗になった!
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などの好ましい変化が!

友達は一週間で
口臭が気にならなくなったそうですが、
年齢と口内の状態の違いで、
二週間かけないと減らないぐらい
口内の「臭い菌」が多かったと思われます。

つまり、

●高齢→排除がゆっくり
●高齢→異物量が多い
●異物量多い→減るのも時間がかかる

という状況だったのでしょう。

ということで、
診療を申し込んだときは
調子悪かったのですが、
受診当日は元気になって
「念の為に身体のチェック」
ということになりました。

なんでもそうですが、諦めたらそこで終わりです。

もちろん、
努力したら必ず報われるわけではありませんが、
卓越した結果を出して来た人達は
全員努力をしています
(本人にその意識がなかったとしても)。

また、頑張ったんだけれども結果が出ない…
という場合は、

●やり方に改善の余地がある
●使う道具に改善の余地がある

などの理由があるので、
適切かどうかを
「結果を出しているプロ」に
確認してもらう習慣はとても大事です。

結果を出していない一般人に聞くのは時間の無駄です。
出来ない人同士の情報交換ほど
無駄なことはありません。

また、同じグッズを使っていても、
使い方が自己流で間違っていたら、
せっかくの労力と時間とお金が
無駄になってしまいます。

どうせやるなら効果的な使い方を正確に実践したいものです。

口内ケアにはメリットしかない!


今回のケースでは
「元気がないのは年のせいだ…仕方ない…」
と思っていたことも
15歳からでも口内ケアをすれば
解決する「ことがある」
と、いうことがわかりました。

口の中の問題は波及する体内領域が広く、
なにが起こるかわかりません。
逆に、口内ケアを効果的に行うことで、
期待していなかったことが
解決することもあります。

メリットしかないので、
「嫌がるからやらない」などと
「改善する可能性」を自ら放棄するのではなく
「しつけ直してでも口内ケアをするぞ!」
と決意することをオススメします。

ただし!このとき、
安易な方向や
一見便利そうな道具に流れないように!

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●飲み水に液体を混ぜて飲ませれば口内ケアになる…
●ご飯に振りかけたら口内ケアになる…
●歯に塗るだけで口内ケアになる…
===

などの誘惑がありますが、ちょっと冷静になって

「人間でこういうグッズはあるかな?」
「なんでないのかな?」

を考えてみるといいと思います。

あなたの歯を綺麗にしようと思ったら、
やっぱり丁寧に磨くのが一番ですよね?
結局そういうことなんです。

ちなみに、歯ブラシが嫌いな犬猫は、
たいてい最初に力ずくで
ガシゴシやられた経験があり、
痛かったんですね。

だから、やさしく取り組んでください。
効果が出るように口内ケアをすれば、
人間同様メリットだらけです。

がんばってみてくださいね。

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